営業が苦手に感じる原因5つ|課題を明らかにして克服しよう
「自分には営業は向いていないのかもしれない」
「苦手を克服して成果をあげたい」
この記事は、以上のように考えている方を対象としています。
営業は常に成果が求められるため、成果が出ずに苦手意識をもつ人も多いです。
苦手なことについては考えたくないものですので、原因がわからないままになりやすいです。
とは言え、苦手を克服するためには、苦手だと感じる原因を明らかにする必要があります。
この記事では、営業を苦手だと感じる原因を5つ紹介します。
原因を深掘りしながら対処法を紹介するので、営業に対する苦手意識を克服するきっかけがつかめるでしょう。
営業で成果をあげていきたい人はぜひ参考にしてみてください。
【この記事の目次】
営業が苦手だと感じる原因5つ
苦手を克服してくために、まずは原因を明らかにしていきましょう。
営業を苦手だと感じてしまう原因は、主に以下5つがあります。
- 性格があわない
- 会社の方針があっていない
- 営業の種類があっていない
- 苦手な顧客がいる
- 苦手なプロセスがある
どれかひとつに当てはまる人もいれば、複数の原因を抱えている人もいます。
次章以降でそれぞれ紹介していくので、「自分はこれが原因かもしれない」と感じるものから読んでみてください。
営業が苦手だと感じる原因①性格があっていない
そもそも、性格が営業向きではないことが原因であるケースです。
営業はコミュニケーション能力が命ですので、人と関わることに苦痛を感じる人には向きません。
ただ、「コミュニケーションが得意=外交的な人」ではないので注意してください。
内向的な人であっても、営業で高い成果を出す人はいます。
自分自身をよく見つめる内向的な人は、顧客の考え方や気持ちにも敏感になりやすいからです。
とは言え、飛び込み営業など、顧客が商品に関心すらもっていない営業方法には向かないかもしれません。
話を聞いてもらえない可能性が高く、気持ちに寄り添うトークを活かしにくいからです。
冷静さや暗さが門前払いの原因となってしまうのです。
営業方法についても考慮しつつ、あなたの性格が営業に向いているかどうか判断してみてください。
性格が営業向きではない場合の対処法
性格が営業向きではない場合には、営業をするときだけ使う別の人格を作ってみましょう。
「相手を騙すのか…」と良心が痛む人もいるかもしれませんが、あまり深く悩まないようにしてください。
人は誰でも、多かれ少なかれ複数の人格を使い分けているものだからです。
あなた自身も会社で振る舞う人格と、家族や友人に見せている人格は異なるでしょう。
別人格の扱いに慣れてくると、通常の自分ではできない振る舞いも自然にできるようになります。
オンオフの切り替えが必要になりますが、実践するうちに身につくでしょう。
別人格を使っても苦手意識の改善につながらない場合には、他業種への転職も検討してみてください。
ただ、営業である程度の成果をあげていたほうが、転職にも有利になります。
まずは別人格を使って、営業成績をあげていくことに取り組むのがおすすめです。
営業が苦手だと感じる原因②会社の方針があっていない
会社の方針があっていないケースもあります。
営業向きな性格であっても、会社の方針に納得できない場合には、思うように仕事ができないからです。
仮に、あなた自身は「顧客に丁寧に向きあって営業したい!」と考えていたとしましょう。
会社側が「見込みの低い客はどんどん損切りする」という方針である場合、仕事のやり方に納得できないでしょう。
モヤモヤしたままやりたくもない仕事をするのですから、苦手意識をもって当然です。
また、会社との相性ではなく、単純に会社の労働環境が劣悪であるケースもあります。
プライベートな時間は「シャワーを浴びて食事をして寝るだけ」のような状態では、仕事に意欲を感じられないでしょう。
「営業の仕事はどこも同じ」と考えずに、抜け出すことを考えましょう。
会社の方針があっていない場合の対処法
会社の方針が自分にあっていないと感じる場合には、会社ではなく顧客のために営業をするように意識してみてください。
営業には100%の正解はありませんし、成果さえ出せば会社にとってもプラスになるからです。
上司から「そのやり方はだめだ」と言われるかもしれませんが、上司が言う方法であなたがうまくいく確証はありません。
生まれもった気質などによって、最適な営業方法は違います。
あなたなりの営業スタイルを模索してみてください。
ただ、上司から注意されることに過度なストレスを感じる場合には、転職も視野に入れておきましょう。
営業が苦手だと感じる原因③営業の種類があっていない
営業には、手法の違いや業界の違いなどによって、さまざまな種類があります。
種類によって求められるスキルが異なるため、あなたにあった営業を選ぶことが重要です。
たとえば、法人営業は相手が求めている条件について、論理的に説明するスキルが求められます。
一方で、個人営業では顧客のニーズを汲み取る想像力が求められます。
あなたのスキルや特性が活かせる営業の種類を選べていないと、成果があがらずに苦手意識をもってしまうでしょう。
営業の種類と向いている人の特徴については、以下の記事で解説しているので、参考にしてみてください。
営業の種類があっていない場合の対処法
自分自身の特性と営業の種類があっていないと感じる場合には、転職を検討しましょう。
営業の種類を確認した上で、「どの営業なら意欲をもって取り組めそうか」を考えてみてください。
転職をする際には、あなたが望む営業ができる職場を探します。
ただ、大きな会社はさまざまな営業スタイルを採用していることも多いので、配属先に注意してください。
営業が苦手だと感じる原因④苦手な顧客がいる
営業や会社に対しては苦手意識がなくとも、苦手な顧客がいるケースもあるでしょう。
「何を考えているかわからない」「自慢話に付き合うのが辛い」などと感じる顧客はいませんか?
顧客との相性が悪いだけであるにもかかわらず、「私は営業が苦手なんだ…」と感じてしまっているのかもしれません。
「関係がうまくいっている顧客もいるな」と少しでも感じるのであれば、営業自体が苦手なわけではないでしょう。
顧客と営業のどちらに苦手意識があるかで対処法が異なるので、混同しないように注意してください。
顧客が苦手である場合には、距離感や関わり方を改善するだけで、解決する可能性があります。
飛び込み営業など新規開拓の場合には、同じ人と長く関わることが少ないです。
そのため、「苦手な顧客がいる」よりも「苦手な顧客のタイプがある」のほうがしっくりくるかもしれません。
苦手な顧客がいる場合の対処法
苦手な顧客がいる場合には、以下3つの対処法を試してみてください。
- 別人格を作って対応する:本来の自分ではないので割り切れる
- 相手にしない:得意な客だけを相手にする
- 他の人に頼む:相性のよい人なら成約する可能性がアップする
②の方法はルート営業の場合には使えないので注意してください。
以上3つの方法を実践しても改善しない場合には、転職するのもよいかもしれません。
ただ、転職をしても苦手な顧客と出会わない保証はないため、克服を目指す方がおすすめです。
営業が苦手だと感じる原因⑤苦手なプロセスがある
営業は以下のように、5つのプロセスに分けられます。
- アポ獲得
- アイスブレイク(雑談)
- ヒアリング
- オファー
- クロージング
営業に苦手意識があると言っても、本当に苦手なのは一部のプロセスだけかもしれません。
たとえば、「成約率はいいのに、成約数が少ない」という場合には、アポの数が足りていないと言えます。
苦手なプロセスがある場合の対処法
自分が苦手意識を感じているプロセスが見つかったら、コツを勉強して成果アップを目指しましょう。
仮にアポイントが苦手なら、社内でアポイント獲得数が多い人にコツを聞いてみましょう。
実際のトークを聞かせてもらい、自分のトークとどこが違うのかを分析すると改善点が見えてきます。
「誰に聞けばいいのかわからない」「聞く勇気がない」という場合には、以下の記事を参考にしてください。
新卒者向けに書かれていますが、テレアポの基本がわかりやすく学べるので、その他の人にも役立つでしょう。
そのほかのプロセスのコツについては、以下の記事を参考にしてください。
プロセスごとに具体的なトーク例を交えながら、コツを紹介しています。
もし、どうしても克服できないようであれば、苦手なプロセスをしなくてもよい職場への転職も検討しましょう。
たとえば、アポイントが苦手な場合、アポイント専門の営業職がいる会社に入るなどです。
営業職から転職する際の注意点
ここまで、営業に苦手意識をもってしまう原因と対処法を紹介してきました。
不要なリスクを負わないためにも、なるべく今の状況下で対処できる方法を実践していきましょう。
もし、それでも改善できない場合には、転職することも検討してみてください。
転職をする場合には、転職理由を前向きなものにしましょう。
「営業が苦手だったので」などと答えてしまうと、悪い印象をもたれてしまうからです。
「この仕事も苦手だと言ってすぐに辞めるのではないか?」と思われてしまうのです。
実際の転職理由は営業が苦手なことかもしれませんが、転職を成功させるためにも前向きな理由を考えてみてください。
まとめ|営業の苦手意識は原因を明らかにして適切に対処しよう
営業の苦手意識について紹介してきました。
営業を苦手だと感じる理由と対処法は以下の通りです。
- 性格があわない:別人格を使う・転職する
- 会社の方針があっていない:自分のスタイルで突き抜ける・転職する
- 営業の種類があっていない:転職する
- 苦手な顧客がいる:別人格を使う・相手にしない・他の人に頼む・転職する
- 苦手なプロセスがある:コツを身につける・転職する
転職には手間がかかりますし、他業種への転職をするとキャリアを再スタートさせることになります。
まずは、転職以外の方法で対処することを考えてみてください。