【営業の種類】6つの視点から考えて自分に合ったスタイルを見つけよう
「自分に向いている営業の種類を知りたい」
以上のように感じている人もいるでしょう。
この記事では、代表的な営業の種類を紹介していきます。
最後まで読めば、営業方法についての理解が深まり、自分に向いているかどうか判断できるでしょう。
また、これから伸びていくと予想される営業方法についても紹介します。
営業職に就職・転職したいと考えている人、将来性のある営業方法を知りたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
【この記事の目次】
営業の種類は6つの分け方がある
営業の種類を紹介する前に、分類について紹介します。
営業の分類方法として以下6つがあります。
- 顧客
- 扱う商材
- 営業形態
- 目的
- 手法
- 媒体
以上6つの視点を使うと、営業のさまざまな種類を理解できます。
少し複雑ですが、細かく分類することで、あなたに向いている営業を見つけられるようになります。
営業職に興味がある人は、ぜひチェックしておきましょう。
次章以降で、それぞれの分類方法における営業の種類を紹介していきます。
顧客の違いによる営業の種類2つ
顧客とは、商品やサービスを買ってくれる可能性のある人のことです。
営業マンが営業をしていく相手に当たります。
営業の世界では日常的に使われる言葉ですので、覚えておきましょう。
顧客の違いによる営業の種類は、以下2つです。
- 法人営業
- 個人営業
顧客の違いによる営業の種類①法人営業
法人(企業)に対して営業を行っていく方法です。
BtoB(ビートゥービー)営業とも呼ばれますので、覚えておくとよいでしょう。
ちなみに、BtoBは「Business to Business」の頭文字をとったものです。
BtoB営業の例としては、広告を行う会社が「宣伝しませんか?」と企業に営業をかけるような形があげられます。
法人に対しての営業なので、普通に生活していると法人営業をしている会社について知る機会はあまりないでしょう。
「知名度のある会社に入りたい!」という人には、BtoB営業は向きません。
その代わり、BtoB営業は給料や休日数などの待遇がよいケースが多いです。
プライベートを大切にしたい人は、BtoB営業を行う企業に入るとよいかもしれません。
顧客の違いによる営業の種類②個人営業
個人の顧客に対して営業をする方法です。
個人営業は、BtoC(ビートゥーシー)営業とも呼ばれます。
BtoCとは、「Business to Consumer」の頭文字をとったものですので、覚えておきましょう。
個人と言っても、相手が1人とは限らず、一般家庭も個人の顧客に当たります。
たとえば、保険は家族単位で考えるものなので、家族に対して営業をかけていきます。
「法人以外の顧客」と覚えるとわかりやすいかもしれません。
あなた自身も個人の顧客ですので、知らず知らずのうちに営業を受けています。
CMやネット広告なども、広い意味では営業だからです。
BtoC営業を行う場合には、一般的に名前の知れている企業に就職することも多いです。
「有名企業に入りたい!」という人に向いています。
BtoC営業について理解を深めたい人は、以下の記事も参考にしてください。
扱う商材による営業の種類2つ
営業ではさまざまなものを販売していきます。
営業で扱う商材には、以下2種類があります。
- 有形
- 無形
扱う商材による営業の種類①有形営業
「形があるもの=商品」を販売していきます。
不動産や自動車などが有形商材に当たります。
形があるものなので説明がしやすく、顧客を納得させやすいです。
しかし、顧客に合わせてカスタマイズできないため、販売できる顧客が限られます。
商品を必要としている顧客を見つけるために、行動し続けられる人が向いています。
扱う商材による営業の種類②無形営業
保険やオンラインシステムなどの、形がないサービスを販売していきます。
目に見えないため、イメージを伝えるのが難しいです。
その分、それぞれの顧客に適したサービスをカスタマイズできるメリットもあります。
顧客に合わせてサービスのよさをアピールする能力が必要です。
顧客の気持ちに寄り添う共感力や想像力がある人に向いています。
営業形態の違いによる営業の種類3つ
営業形態は、簡単に言うと「どんな売り方をするのか」ということです。
ここで言う「売り方」は、営業マンのテクニックではなく、会社としての方針になります。
少し難しいかもしれませんが、具体的な種類を知ると理解しやすくなるので、確認していきましょう。
営業形態の違いによる主な営業の種類は以下3つがあります。
- メーカー営業
- 代理店営業
- 商社営業
営業形態の違いによる営業の種類①メーカー営業
勤めている会社(自社)の商品を売っていく営業のことです。
多くの場合には、法人を相手に営業を行います。
たとえば、車の部品を作っているメーカーの営業マンとして、車を作っている企業に営業をするといった形です。
同じ業界内で営業を続けていくことになりますので、顧客と長期的に関係を築く必要があります。
そのため、嫌いな人とでも割り切って関われるような、忍耐力がある人に向いている営業です。
営業形態の違いによる営業の種類②代理店営業
営業代理店に対して営業していく方法です。
営業代理店とは、他社の商品を宣伝・販売する店のこと。
たとえば、保険会社の営業マンとして、「ほけんの窓口」のような保険代理店に営業する形です。
保険代理店は、「どの保険を選んだらいいかわからない」という顧客に対して、おすすめの保険を紹介する店です。
宣伝してくれる店を増やすことで、自社だけで販売するよりも広く商品を届けられるようになります。
新しい代理店と関係を築いたり、すでにつながりのある代理店と良好な関係を保ったりすることが大切です。
初対面でも臆せず話せる人や、こまめに連絡をとって信頼関係を続けられる人に向いています。
営業形態の違いによる営業の種類③商社営業
他社の商品を販売していく営業のことです。
前章で触れた、代理店のような役割を担う営業職です。
数多くの商品を販売するので、さまざまな業界の知識が求められます。
商品が違えば、当然、販売する相手も異なります。
常に新しいことをやりたい人や勉強熱心な人に向いていると言えるでしょう。
また、商社営業はメーカー営業の人と一緒に営業を行うこともあります。
多くの商品を扱う商社の営業マンは、どうしても1つの商品に対する知識が浅くなってしまうからです。
立場の違う人と協力できない場合には、仕事が苦痛に感じるかもしれません。
目的の違いによる営業の種類2つ
営業では、商品やサービスの販売をして売り上げをあげることを目指します。
より大きな売り上げをあげるために、以下2つの目的で営業を行っていきます。
- 新規営業
- ルート営業
目的の違いによる営業の種類①新規営業
新しい顧客を見つけていくことを目的とした営業です。
たくさんの人に購入してもらうことで、大きな売り上げを目指すのです。
新規営業の代表的な手法として、以下2つがあります。
- テレアポ:電話で訪問営業をしてもいいか許可をもらう
- 飛び込み営業:直接訪問して営業していく
新しい顧客は、商品やサービスについて知りませんし、多くの人は欲しいと感じてもいません。
そのため、新規営業は断られることが多いです。
気持ちの切り替えが得意な人に向いている営業と言えるでしょう。
テレアポについて詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。
目的の違いによる営業の種類②ルート営業
ルート営業は、すでにつながりのある顧客に対して営業をしていく方法です。
すでに購入してくれた人たちに対する営業ですので、新たに自己紹介する必要はありません。
購入後に困っていることはないかを聞いてサポートしたり、新商品のお知らせをしたりします。
同じ相手に対して、長期的に関わっていくことが好きな人に向いている営業です。
手法の違いによる営業の種類2つ
商品を販売していく手法として、以下2つがあります。
- アウトバウンド営業
- インバウンド営業
手法の違いによる営業の種類①アウトバウンド営業
アウトバウンド営業とは、営業マンから顧客に対して働きかけていく営業のことです。
「営業」と聞いて多くの人が思い浮かべる営業と言えるでしょう。
すでに紹介したテレアポや飛び込み営業も、アウトバウンド営業に含まれます。
そのほか、手紙を使うレター営業もあります。
顧客は商品に対して興味をもっていませんので、相手の興味をひく働きかけをするスキルが必要です。
反対に、自分で顧客を選べるというメリットがあります。
自分から人に近づいていくことが得意な人、顧客を自分で選びたい人に向いている営業です。
アウトバウンド営業について詳しく知りたい人は、以下の記事も読んでみてください。
手法の違いによる営業の種類②インバウンド営業
インバウンド営業は、反応を示した顧客に対して行う営業のことです。
webサイトを運営したり、オンラインセミナーを開催したりして、無料資料請求や問い合わせを促します。
実際に問い合わせなどをしてくれた顧客に対して営業をかけていきます。
顧客はすでに商品やサービスに興味をもっているため、話を聞いてもらいやすいです。
逆に、自分で顧客を選べないのがデメリットです。
どんな人が相手でもきちんと対応できる人に向いています。
インバウンド営業(セールス)について理解を深めたい人は、以下の記事も参考にしてください。
媒体の違いによる営業の種類3つ
営業で何を使うか(媒体)によっても分類できます。
営業で使う媒体は、大きく分けると以下3つがあります。
- 対面
- 電話
- オンライン
媒体の違いによる営業の種類①対面営業
顧客と実際に会って行う営業のことです。
お店に出向いてもらったり、顧客の元を訪問したりして行います。
実際に会うので、商品の魅力を伝えやすいですし、顧客の反応も理解しやすいです。
その分、身振り手振りや身だしなみなど、細かい部分への気配りが大切です。
細かいことにこだわれる人、人と直接的に関わるのが好きな人に向いています。
より詳しく対面営業について知りたい人は、以下の記事も参考にしてください。
対面営業で成果をあげるためのコツを紹介していますので、「自分にできそうか?」を考えてみましょう。
媒体の違いによる営業の種類②電話営業
電話を使って行う営業のことです。
電話のみで商品を販売することもありますし、対面営業をする約束(アポ)を得るために行うこともあります。
視覚的な情報がないので、説明をしたり、顧客の気持ちを汲み取ったりすることが難しいです。
その代わり、移動時間が必要ないので、短い時間でたくさんの顧客と関われます。
言葉を使った説明が得意な人、たくさんの人と会話するのが好きな人に向いている営業です。
電話営業について詳しく知りたい人は、以下の記事も読んでみてください。
媒体の違いによる営業の種類③オンライン営業
インターネットを使って行う営業のことです。
音声だけの場合もありますし、資料を画面に表示させて行ったり、顔を写したりなど映像を使う場合もあります。
イメージとしては、対面営業と電話営業の中間といった感じです。
移動が必要ない上に、視覚的な情報も伝えられるため、効率よく営業できます。
デジタル機器やITシステムを使うことに抵抗がない人に向いています。
オンライン営業については、以下の記事も参考にしてください。
営業の種類についての注意点
ここまで、営業の種類を紹介してきました。
ただ、実際の営業は、複数の種類に属していることに注意してください。
たとえば、「メーカーで法人を相手に対面営業をする」といった形です。
紹介した営業の種類の組み合わせによって営業方法が異なります。
営業職として就職・転職する場合には、勤務先がどういった営業方法を実践しているのかを確認してください。
まとめ|営業の種類を理解してやりたい仕事を見つけよう
営業の種類を紹介してきました。
紹介した種類は以下の通りです。
- 法人営業
- 個人営業
【扱う商材の違い】
- 有形営業
- 無形営業
【営業形態の違い】
- メーカー営業
- 代理店営業
- 商社営業
【目的の違い】
- 新規営業
- ルート営業
【手法の違い】
- アウトバウンド営業
- インバウンド営業
【媒体の違い】
- 対面営業
- 電話営業
- オンライン営業
紹介した種類は、それぞれ単独で存在するものではなく、実際には組み合わせによって営業方法が決まります。
たとえば、「保険(無形)を個人向けにオンライン営業で販売する」といった形です。
営業職に就職・転職する場合には、勤務先がどういった営業方法をとっているのかを確認するようにしてください。