営業トークに使える「さしすせそ」とは?【例文も紹介】
会話の極意として「さしすせそ」を使うとよいと言われます。
「さしすせそ」は営業に活用すると、商談がスムーズに行きやすくなります。
とは言え、「さしすせそ?なにそれ?」「どうやって使えばいいんだ?」という疑問を持っている人もいるでしょう。
この記事では、営業トークに「さしすせそ」を活用する方法を紹介していきます。
具体的な会話例や使うときの注意点にも触れているので、ぜひ参考にしてみてください。
【この記事の目次】
営業トークに役立つ「さしすせそ」とは?
「さしすせそ」は、会話に役立つフレーズの頭文字をとったものです。
- さ:さすがですね、最高ですね
- し:知らなかったです
- す:すごいですね、素晴らしいです、素敵です
- せ:センスがありますね
- そ:そうなんですね、その通りです
見ていただければわかるように、「さしすせそ」は相手を立てる言葉です。
人に褒めてもらったり、認めてもらったりすることは、気分がよいものです。
営業においては、トークを円滑に進めるために「さしすせそ」を使っていきます。
「さしすせそ」は、相手自身を褒めるように使うのがおすすめです。
「素敵なネクタイですね!」と褒めるのは、ネクタイを作ったデザイナーを褒めているようなものです。
「そのネクタイを選ぶなんてセンスいいですね!」の方が、顧客に対して興味があることを伝えられますよ。
この機会に覚えておき、すぐに口に出せるよう準備しておきましょう。
「さしすせそ」は営業トークのアイスブレイクに効果的
相手を気分よくできる「さしすせそ」は、営業のアイスブレイクに効果的です。
営業は以下の流れで進めていくのが一般的です。
- アイスブレイク(雑談)
- ヒアリング
- オファー
- クロージング
本題に入る前に、アイスブレイクをして場を温めます。
その際、「さしすせそ」を意識すると、相手の気分を高めやすくなります。
相手の気分を高められれば、スムーズに本題に入りやすくなるでしょう。
雑談をしている中で、使えそうな場面があったら試してみてください。
営業トークに便利な「さしすせそ」は相手の情報を引き出せる相槌
「さしすせそ」は相手の話を受ける相槌です。
ここまで読んだ人の中には、「こんな相槌でなにができるんだ!」と感じた人もいるかもしれません。
しかし、営業トークには相槌がとても大切です。
よい営業トークをするためには、顧客の情報を引き出す必要があります。
なにに困っているのか、どんな価値基準で判断しているのかがわからないと、アプローチしにくいからです。
人は「自分の話を聞いて欲しい」という思いを持っていますので、話を聞くだけでも顧客の気分は高まります。
話を聞きつつ、さらに「さしすせそ」を使って相手の気分を高めましょう。
気分がよいときほど、普段は人には言わないような本音もふと口に出してしまうものです。
相槌で相手の気分を高めることで、営業に役立つ顧客の情報を聞き出せるのです。
このように、売りたい商品やあなた自身の話をするよりも、相槌を打って相手の話を引き出す方が営業に有利になります。
相槌の良し悪しで顧客の反応も激変しますので、1度は試してみることをおすすめします。
「さしすせそ」が使える場面は営業トーク以外にもある
「さしすせそ」は営業トークに役立ちますが、会社内の人間関係を円滑にするためにも役立ちます。
この章では、場面ごとに「さしすせそ」の使い方の例を3つ紹介していきます。
①営業の雑談
本題に入る前の雑談では、「さしすせそ」を使って、顧客の気分を高めていきましょう。
顧客が褒めて欲しいと思っていることや、こだわりをもっていることに対して使うと効果的です。
あなた「そうなんですか!自分の趣味も楽しみつつ、ご家族との時間も大切にできるなんて素敵ですね!」
②飲み会・忘年会
飲み会や忘年会などでも、上司とよい関係を築くために「さしすせそ」を使うのがおすすめです。
アルコールが入っている状態では、相手も気が大きくなります。
少しわざとらしいくらいの褒め方でも受け入れてもらいやすいです。
あなた「さすがですね!私だったらそんなにうまく立ち回れないと思います。」
③上司との会話
仕事中でも上司と雑談をする機会があるでしょう。
何気ない会話でも、「さしすせそ」を活用することで、上司に対して関心をもっていることを伝えられます。
あなた「〇〇ですか、知らなかったです!今度、連れていってくださいよ!」
営業トークで「さしすせそ」を使うときの注意点
ここまで、営業トークに「さしすせそ」を使う方法を紹介してきました。
営業を有利に進めたり、会社内の人間関係を円滑にしたりできることがわかったかと思います。
しかし、使うタイミングを間違えると、逆効果になってしまうこともあるので注意しましょう。
「さしすせそ」は人を褒める言葉です。
褒めるという行為は、受け取り方によっては上から目線のように感じることもあります。
あまりに「さしすせそ」を連発すると、相手は馬鹿にされているように感じてしまうかもしれません。
「さしすせそ」を使う場合には、ここぞというタイミングで使い、乱用はしないようにしてください。
「さしすせそ」が上から目線に見えないようにする工夫は以下2つがあります。
①気持ちを込めて使う
気持ちを込めて言うことが大切です。
なんの気持ちもない言葉と、気持ちがこもっている言葉は熱量が違います。
もちろん、気持ちを込めていれば必ず伝わるものではありません。
しかし、顧客に対して好意や尊敬の念をもつことは、営業の基本ですので、ぜひ心がけてみてください。
②第三者に対して使う
第三者に対して「さしすせそ」を使ってみるのも効果的です。
顧客を褒めることは「営業のためだろうな」と感じ、響きにくい側面があります。
しかし、あなたが第三者のことを褒めれば、「この人はいい人だ」という印象を与えられます。
顧客が企業である場合には、以前の担当者やお世話になった人について褒めると効果的です。
あなたの印象をあげつつ、相手の気分も高められるからです。
上から目線になるのが怖い場合には、第三者を褒めてみてください。
営業トークの「たちつてとなかにはいれ」
今回は、「さしすせそ」を紹介しました。
しかし、「そもそも相手が話し始めるところまでもっていけない」と悩んでいる方もいるかもしれません。
「さしすせそ」は相槌なので、相手が話してくれなければ使えません。
相手から話してもらうためには、話題を作る必要があります。
話題作りには、「たちつてとなかにはいれ」が役に立ちます。
当たり障りがなく、相手がどういった人でも話しやすい話題をすぐに見つけられるでしょう。
まとめ 「さしすせそ」を使いこなして営業トークを盛り上げよう
営業トークに役立つ「さしすせそ」について紹介しました。
「さしすせそ」は相手の気分を高める相槌です。
- さ:さすがですね、最高ですね
- し:知らなかったです
- す:すごいですね、素晴らしいです、素敵です
- せ:センスがありますね
- そ:そうなんですね、その通りです
言葉を覚えるだけで、すぐに活用できます。
「さしすせそ」は営業だけでなく、上司との会話などにも使えるので、この機会に覚えておくことをおすすめします。
ただ、使いすぎると相手に不快感を与えてしまうリスクもあるので、注意しましょう。
気持ちを込めて使うことを意識したり、第三者に対して使ったりなどの工夫をしてみてください。