医療機器の営業がきつい理由3つとその対処法
「医療機器の営業をやっているけど、仕事がきつい」と感じている方もいるでしょう。
多少きついと感じる程度であれば、スキルアップのモチベーションにもつながるものです。
しかし、仕事自体がストレスになってしまっている場合には、やる気も出なくなってしまいます。
そこでこの記事では、医療機器の営業がきつい理由と対処法を紹介していきます。
「医療機器営業の仕事がきついけど、どうしたらいいかわからない」と感じている人は、ぜひ参考にしてみてください。
【この記事の目次】
医療機器の営業がきつい理由
医療機器の営業がきつい主な理由としては、以下3つが挙げられます。
- 個人での活動が多い
- 常に医療分野の勉強をしなければならない
- 高額の医療機器を売るのが難しい
このほかにも、ノルマの達成や休日出勤しなければならないなどの要因もあるでしょう。
しかし、この記事では医療機器の営業について深掘りするため、他の営業職にも当てはまるものは割愛します。
医療機器の営業に特有のきつさにフォーカスして紹介しますので、参考にしてみてください。
医療機器の営業がきつい理由①個人での活動が多い
医療機器の営業では、自宅から営業先に向かいそのまま直帰することも多いです。
仕事をしている時間にひとりで過ごす割合が高いため、孤独を感じる方もいるでしょう。
「あの人も頑張っているから自分も頑張ろう」などと他の人を見てやる気を出すといったことも難しいです。
なんとなく気分が落ち込んできついと感じてしまうような場合には、孤独であることが原因かもしれません。
会社に立ち寄る日には他の社員に話しかけるようにしたり、セミナーなどで仲間をつくったりしてみてください。
人と関わる機会を意識的につくることで、孤独感を癒しやすくなるでしょう。
医療機器の営業がきつい理由②常に医療分野の勉強をしなければならない
医療機器を販売するためには、医療の知識が必要不可欠です。
プロである医師とも渡りあえるような知識を身につけるためには、常に勉強しなければいけません。
営業をしながら勉強をし続けるのは、医療機器営業に特有のきつさと言えるでしょう。
また、医師は多忙であるため、知識を身につけて訪問しても対応してもらえるかどうかはわかりません。
対応してもらえる時間も限られているため、勉強の成果をうまく発揮するのも難しい傾向にあります。
勉強する場合にはインプットだけでなく、アウトプットも意識していきましょう。
インプットするときよりもアウトプットするときの方が、知識の定着率が高いからです。
さらに学んだ内容をプレゼンする練習もしておくことで、限られた時間でも成果を発揮しやすくなる効果もあります。
勉強のモチベーションが出ない場合には、セミナーなどに参加して他の方から刺激をもらうとよいでしょう。
医療機器の営業がきつい理由③高額の医療機器を売るのが難しい
扱う医療機器の中にはとても高額なものもあります。
高額な商品を買うかどうかの判断には時間がかかるため、営業も長期戦になります。
日々、地道に関係性を築いていかなければならない点がきついと言えるでしょう。
すぐに売上が出るわけではないので成果が見えづらく、進歩していない感覚に襲われるかもしれません。
売上以外の方法で仕事の進捗を評価するように意識してみましょう。
「雑談からスムーズに本題に入れた」「話が盛り上がった」など、小さな手応えを観察するのです。
たとえ直接的に売上が出ていなくても、売上につながりそうな手応えを得られれば進歩している実感がもてます。
営業に対する評価軸を広げてみてください。
医療機器の営業できついと感じた場合の対処法
勉強会への参加をしたり、評価軸を広げたりなどの対策をしても仕事がきつい場合もあるでしょう。
その際には、以下3つの対処法を試してみてください。
- 勤め先を変える
- 関連職種に転職する
- 他業種へ転職する
仕事は日常における時間の大部分を占めています。
仕事がきついと感じている状態が長く続くと、ストレスによって体調にも悪影響が出る可能性があります。
「どうしてもきつい」と感じる場合には、今いる職場から離れることも検討してみましょう。
医療機器の営業がきついときの対処法①勤め先を変える
医療機器の営業は、メーカーと代理店のどちらに勤めるかで仕事の大変さが異なります。
メーカーは自社が扱う医療機器について深い知識が必要で、他社製品との差別化が営業の鍵になります。
代理店では複数のメーカーの製品を扱うため、幅広い知識が必要で、状況に応じた提案をすることが大切です。
・「メーカー勤務だけど、自社商品にあまり愛着が湧かない」
・「代理店に勤めているが、扱う商品が多すぎて大変」
以上のように考えるのであれば、勤め先を変えてみることも検討してみましょう。
こだわりの強い人はメーカー、情報感度が高い人や飽きっぽい人は代理店が向いています。
それぞれ向き不向きがあるため、ご自身がどちらに向いているのかを考えてみてください。
医療機器の営業がきついときの対処法②関連職種に転職する
医療機器の営業自体が向いていないと感じる場合には、関連職種への転職も検討しましょう。
医療機器の営業職から転職しやすい代表的な関連職種としては、以下のようなものがあります。
・MS:医薬品卸販売担当者。医療機関に医薬品を販売する営業職
・MR:医療情報担当者。医療機関に医薬品などの正しい情報を届ける営業職
・医療コンサルタント:病院などが抱える経営上の課題を解決する仕事
どの職種も医療にかかわる仕事であるため、医療機器の営業で得た知識や経験が活かせるでしょう。
また、営業スキルを活かして、医療以外の業界で営業職として働く道もあります。
すでに身につけているスキルが活かせる職種であれば、転職もしやすいでしょう。
医療機器の営業がきついときの対処法③他業種へ転職する
「医療とは違う業界で働きたい」「営業職以外に就きたい」という場合には、他業種への転職も検討しましょう。
今まで積み上げてきた経験を活かしにくくなるため、転職が難しくなります。
とは言え、医療業界の仕事や営業の仕事がきついと感じるのであれば、やむを得ないでしょう。
健康状態を保てる環境に身を置きたい場合や、幸福度アップを優先したい方におすすめの方法です。
転職する際には志望動機の伝え方に注意してください。
「向いていないと思った」などといったネガティブな動機では、面接官にあまりよい印象を与えないからです。
「自分の〇〇という特性が医療機器の営業に向いていないと思いました。
逆に、この特性は△△の仕事に活かせると思い、志望しました。」
向いていないことを志望理由にするのであれば、次の仕事に自分がどう貢献できるのかまで深掘りして伝えましょう。
面接官に「またすぐに辞めるのではないか」という不安を与えないように工夫してみてください。
まとめ|医療機器の営業がきついなら適切な対処が大切
医療機器の営業がきつい理由と対処法を紹介しました。
- 医療機器の営業がきつい理由
- 個人での活動が多い:他の社員に積極的に声をかける・セミナーに参加する
- 常に医療分野の勉強をしなければならない:アウトプットを意識する・セミナーに参加する
- 高額の医療機器を売るのが難しい:売上以外の評価軸をもっておく
- 医療機器の営業がきつくて仕方ない場合
- 勤め先を変える
- 関連職種に転職する
- 他業種へ転職する
今の環境下でもできる対処法を試してもストレスが軽減できない場合には、職場を変えることも検討しましょう。
すぐにできる対処法を先に試すことで、必要以上にキャリア形成におけるリスクを取らずに済みます。
また、環境に適応する方法を学んでおけば、違う職場に行った際にも役立つでしょう。
いきなり大きな変化を起こそうとせず、できることから取り組んでみてください。