マーケティング手法の種類と活用方法をご紹介
経済や雇用の状態が不安定な現在、あらゆる企業がこの時代を生き抜こうと光明を求めています。
そんな今、見直されているのが「マーケティング」の重要性です。
収益の安定には、正しい状況分析と正しい行動が欠かせません。
混乱の時だからこそ落ち着いて足元を見て、企業がなすべきことをもう一度確認するという意味でも、今、正しいマーケティングを行なうことは重要です。
本稿では、ビジネスパーソンであれば誰でも一度は聞いたことがある「マーケティング」をテーマに、その言葉の意味のおさらいや、基本的なマーケティング手法をご紹介します。
マーケティング初心者の方はもちろん、「もう知ってるよ」という方も今だからこそもう一度、マーケティングの基礎知識や仕組みを再確認してみませんか?
【この記事の目次】
マーケティング戦略とは?
コロナ不況の影響で、企業が自社の業務のあり方を見つめなおしている現在、マーケティング戦略は欠かせないキーワードとなっています。
先行きが見えない状況ではありますが、それでも何とか市場の動向をとらえながら収益を上げていかなければならず、これまで通りのことをやり続けるだけでは未来は暗いと考えるのが妥当でしょう。
「マーケティング」という言葉は、ビジネス社会に生きている人であれば1度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
しかし、その意味を詳しく説明してください、と言われたらなかなか難しいかもしれません。
それもそのはず、実はマーケティングという言葉は本来非常に概念的であいまいなもので、立場や状況によって意味が変化することもあります。
Google日本語辞書によれば、「マーケティング」は
「商品が大量かつ効率的に売れるように、市場調査・製造・輸送・保管・販売・宣伝などの全過程にわたって行う企業活動の総称。」
…とあります。
「企業活動の総称」とは何とも幅の広い定義で、これでは一般的に言われるマーケティングという言葉とちょっと乖離しているようにも見えます。
複雑な話は抜きにして、一般的に言われる「マーケティング」をざっくり一言で表すとすれば、企業が行なう、商品を売るための調査・分析・施策といったものでしょう。本稿ではそのような定義で話を進めることにします。
さて、このマーケティングは企業が理論的かつ戦略的に行なうものであり、いくつかの定石があります。
まずはマーケティングの入門編とも言えるSTP分析についてご紹介しておきましょう。
STP分析は下記のように「セグメンテーション」「ターゲティング」「ポジショニング」の3つのステップから成る基本的なマーケティング戦略です。 ~STP分析のステップ~
(1)セグメンテーション
ある商品売る際に、大きな市場を特定の条件によって分類する行為です。例えば地理、人口、心理、行動などの条件から市場を区分けし、属性を定めていきます。
この行為を「セグメントする」とも言います。
(2)ターゲティング
セグメンテーションされた中から商品のターゲットとなる顧客層をフォーカスし、具体的に定める行為です。
これにより、どんな顧客層に対してどのように商品を売るべきかが明らかになります。
ただしセグメンテーションしたうえで、「あえて無差別にすべての市場をターゲットとする」という戦略も存在します。
(3)ポジショニング
市場において、自社商品の立ち位置を決める行為です。
ターゲティングしたセグメントの傾向を把握し、その行動心理や競合商品の状況などを踏まえたうえで、自社商品はどのような差別化・キャラクター化ができるのかを見極めます。
マーケティングについて詳しくは以下記事をご確認ください
マーケティングとは何か?種類や活動のステップ・重要ポイントを基礎から解説
5つのマーケティング手法
マーケティングにおいて分析はその軸であり、欠かせない行為です。
マーケティングの世界には数えきれない種類の分析方法が存在しており、商品の特性や企業の状況、売上の状況などに応じてそれらを使い分けていく必要があります。
ここでは、マーケティングの手法として代表的な5つの分析方法をご紹介していきます。
●PEST分析
主に比較的大きな規模…例えば会社そのものやグループ全体など…でのマーケティングや経営戦略において、未来を見通し、方向性を定めるために用いられる分析手法です。
「PEST」とは、下の4つの分析要素の頭文字です。
Politics(政治)
Economy(経済)
Society(社会)
Technology(技術) こうした外的要因が企業に与える影響を予測することで、危機回避や成長機会の見定めを目的とした分析を行ないます。
●バリューチェーン分析
一言で説明すれば「商品の長所と弱点の分析」とも言える分析手法です。
商品の製造工程から顧客の手に渡るまでのステップを細分化して、競合製品と比較した際にそれぞれのステップで勝っている点・負けている点をピックアップし、マーケティング戦略のヒントにします。
●3C分析
いわば「状況」の分析です。
3Cとは、下記の3つの項目を表します。
Customer(市場・顧客)
Competitor(競合)
Company(自社) これら3つの観点から、自社商品が置かれている状況を客観的・理論的に把握し、その対策としての戦略を練る手法です。
●SWOT分析
これは「持っている武器をいつ、どのように使うか」の分析とも言えます。
比較的よく使われる分析手法で、どんな商品・サービスにも当てはまりやすい、基本的な分析です。
SWOTとは、下記の4項目の頭文字です。
Strength(強み)
Weakness(弱み)
Opportunity(市場・顧客)
Threat(脅威) つまり商品が持つ強みや弱み、また市場の動向と、商品にとって脅威となる要因を残らず洗い出し、そこから「いつ、何をすべきか」という戦略を組み立てる分析方法です。
●4P分析
これも基本的な分析手法の1つです。 4Pと表現される、下記の4つの観点から商品の分析を行ないます。
Product(製品)
Price(価格)
Place(流通)
Promotion(販売促進) 商品そのものの総合的な分析と価値設定により、いかに効率的に・確実に商品を売っていくかを浮かび上がらせる方法です。
注目されるデジタルマーケティング法
前項では「分析の手法」をご紹介しましたが、それに伴うデータ収集や、広告・宣伝の面についても触れておきましょう。
ここで取り上げるのは、近年主流となりつつあるデジタル媒体を使ったマーケティング法「デジタルマーケティング」です。
デジタルマーケティングは宣伝・広告とデータ収集を同時に、効率よく行なうことができる優れた戦略であり、どんな企業でも1度は検討するべきマーケティングの必修課目ともいえるものです。
下に主なデジタルマーケティングの手法をまとめます。
●Webマーケティング
インターネット上で展開されるマーケティング活動全体を指す言葉です。
Webサイトを立ち上げて広告・宣伝を行なうこともその一環であり、またインターネット通販によって商品を売ることや、Webサイトや検索エンジンに広告を出稿することもその範疇となります。
アナログなマーケティング活動と比較してコストを抑えることができ、またサイトや広告に、どのような時間帯にどのような商品にアクセスがあったのか…などの分析も容易に行なうことができます。
●SNS・動画によるマーケティング
Webマーケティングの中でも、特にSNSや動画を使ったマーケティングは近年多くの企業が取り入れています。
企業の公式Twitterを運営することや、YouTubeで公式チャンネルを運営することがこれに当たります。
SNSや動画のアカウントを介して顧客と「友達」になることの価値は高く、企業や商品のファンを効率的に育むことができる有効な手段です。
また最近よく言われる「拡散」につなげることができれば、より直接的に売上向上に貢献します。
比較的容易に運営できるSNSに対し、動画はコストや知見が必要となりますが、その分大きなインパクトを与えたり、多くの情報を伝えることができます。
●コンテンツマーケティング
デジタルコンテンツ(媒体)を使ったマーケティング全般をコンテンツマーケティングと言います。
広義では前述のSNSや動画を使ったマーケティングもこれに当たりますが、より象徴的な例としては、広く一般の人々がアクセスするようなサイト(例えばビジネス情報の総合サイトや、How to系の読み物ブログなど)を立ち上げ、運営し、その中で自社商品のマーケティングを行なっていくような手法もあります。
●O2Oマーケティング
「O2O」とは、「Online to Offline(オンライン・トゥー・オフライン)」の略です。
つまりオンライン上での施策によって、オフライン(実在の店舗やイベント)に集客するマーケティング戦略を指します。
例えばアパレル店がオンラインクーポンの配布によって来店を促したり、飲食店がグルメサイトに広告を出して来客数を増やす試みがこれに当たります。
コロナ禍以降苦戦を強いられる小売店舗が多いことから、ますます注目が高まるマーケティングです。
マーケティングの効率化にビジネスアプリケーションを
さて、本稿でご紹介してきたようなマーケティング戦略を組織的に行なうには、的確な情報収集と分析、そしてスムーズな情報共有が必須となります。
これらをより効率的に、効果的に行なうために、私たちブルーテック株式会社ではPC用ビジネスアプリケーションの活用をおすすめします。
働き方改革やDX(業務のデジタル化)が求められる現在、非効率で大きなリソースを消費するアナログマーケティングでは、競合に勝つことは難しいでしょう。
ビジネスアプリケーションの市場には、マーケティングに有用な商品がたくさんリリースされています。
例として、当社が提供するマーケティングに活用できる2つの代表的なアプリケーションをご紹介させていただきます。
総合ビジネスアプリケーション『Knowledge Suite』
社名と同名の、当社を代表するアプリケーションです。
グループウェア、SFA(営業支援)、CRM(顧客管理)の3つのアプリケーションが1本でご利用いただけます。
顧客のデータ収集から営業活動の管理、社員間の情報交換など、マーケティングを広くサポートする機能が数多く搭載されています。
よりくわしい情報は後述します。
(サービスサイト)
https://bluetec.co.jp/knowledgesuite/
業務アプリケーション開発プラットフォーム『Shelter』
貴社の業務に必要な様々なアプリケーションが、プログラムの知識を必要とせず自分で作成できる開発プラットフォームです。
マーケティングの中で発生する雑多な業務を好きなだけアプリケーション化することができるため、より効率的に、確実に成果を上げることができます。
(サービスサイト)
https://bluetec.co.jp/shelter/
CRM/SFAなら『Knowledge Suite』を選ぶべき理由
前項でご紹介した通り、当社が提供する総合ビジネスアプリケーション『Knowledge Suite』は、マーケティング業務のサポートに活用できるアプリケーションです。
社内の情報交換を活性化する「グループウェア」、営業マンの営業活動を支援・効率化する「SFA」、顧客情報を実用的に管理・活用する「CRM」という3ジャンルのビジネスアプリケーションが1つになったサービスで、マーケティングに伴う社内の連携や顧客情報の整理、活発な営業活動をサポートします。
国内にこうしたビジネスアプリケーションは数あれど、特に『Knowledge Suite』をお選びいただくことで得られるメリットを下記にまとめます。
シンプル操作で誰でもすぐ使える
PCの操作に不慣れな方でも必ず使いこなせるシンプル設計が、『Knowledge Suite』の特徴です。だから社員みんなで使うことができ、社内に確実に定着します。
1本で3つのアプリケーション
グループウェア、SFA、CRMというビジネスアプリケーションの3大人気ジャンルがワンパッケージでご利用いただけます。経済的なメリットはもちろん、加えて各種入力データがアプリケーション間で連携するので、情報の活用範囲が広がり、業務の効率化を推進します。
ユーザー数無制限の低コスト設計
一般的にビジネスアプリケーションは「ID課金制」…つまり「ユーザー1名につき〇円/月」という料金体系となっています。しかし『Knowledge Suite』は、何名でお使いいただいても月額料金は50,000円~で固定。始めは少ない人数で使い始めて、徐々に社内全体に浸透させていくような導入手法が料金の変動なく実践できます。
クラウドサービスがビジネスを加速
『Knowledge Suite』は、全機能がインターネットブラウザを通して提供される、いわゆるクラウドサービスです。低コストで即時導入可能、また場所を選ばずリアルタイムで情報交換できるなど、話題のクラウドサービスのメリットが存分に活かされています。
スマートフォンやタブレットにも対応
『Knowledge Suite』は、PCの他にもスマートフォン、タブレットといった携帯端末にも対応しています。移動中または外出先等でも業務の処理が可能で、リアルタイムの情報交換により素早いビジネスアプローチが実現できます。
本稿では今、再び注目される「マーケティング」をテーマに、その基礎知識をおさらいしました。
膨大な情報を収集・分析し、戦略を効率的に実行する必要があるマーケティングには、ITソリューションの力が欠かせません。
今までビジネスアプリケーションを本格導入したことがないという企業様にこそ、おすすめできるのが『Knowledge Suite』です。
「本気のマーケティング戦略」をお考えであれば、ぜひ併せて『Knowledge Suite』の利用をご検討ください。
『Knowledge Suite』は無料のトライアル版もご提供中です。トライアル版では「グループウェア」のみがご利用いただけますが、シンプルな操作感覚やクラウドサービスの利便性は充分にご体感いただけます。
トライアル版のお申込みは下記の『Knowledge Suite』サービスサイトから。最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
【『Knowledge Suite』サービスサイト】https://bluetec.co.jp/knowledgesuite/service/crm.html
【執筆者】
松岡 禄大朗