職場で喋らなくなった人の心理は?接し方のコツと雰囲気の改善方法
「職場で急に喋らなくなった人がいる」
「どう接したらいいかわからず仕事がしづらい…」
そのように感じたら、まずはその人がなぜ喋らなくなったのかを明らかにすることが大切です。
本記事では、職場で喋らなくなる理由と喋らなくなった人への対処法を紹介します。
喋らなくなった人のことが心配で仕事に手がつかない人や、コミュニケーションが滞ってチームの仕事に支障が出ている人は、対処法を取り入れてみてください。
【この記事の内容】
職場で喋らなくなった人は何を考えている?理由を解説
今まで普通に会話していた人がいきなり喋らなくなる理由として、以下5つが挙げられます。
- ①仕事がうまくいかず自信をなくした
- ②職場の人が信頼できなくなった
- ③プライベートで悩みがある
- ④精神的に追い込まれている
- ⑤転職を検討している
①仕事がうまくいかず自信をなくした
仕事がうまくいかないと自信をなくして、喋らなくなることがあります。
自信がないので「自分が話しても聞いてもらえない」と思ったり、他の人の発言に対して「自分に対する批判なのではないか」と疑ってしまったりしている状態です。
頭の中では色々と悩んでいるのですが、周囲への不信感や自分を否定される恐怖があるため、口に出せなくなっています。
このケースでは、仕事上での成功体験や人から認めてもらう機会を与えて、自信を取り戻すサポートを行うことが大切です。
②職場の人が信頼できなくなった
職場の人を信用できなくなると喋らなくなることがあります。意見を聞いてもらえなかったり、成果を出しても認めてもらえなかったりすると陥りやすいです。
他人に対する不信感が強まり、自分の意見や考えを他人に共有することに抵抗を感じている可能性があります。
信頼できなくなった人が1人であっても、人への不信感が大きくなると他の人に対しても口を閉ざすこともあるので、早めの対処が必要です。
このケースでは一度、対話の場を設けてその人の不満や不安を聞き、理解を示すことが重要です。
③プライベートで悩みがある
プライベートで悩みがあると、その悩みで頭の中がいっぱいになってしまい、会話に参加するのが難しくなります。暗い表情をしているのも特徴です。
プライベートの問題しか考えられなくなっており、仕事に対する集中力も下がるため、仕事のパフォーマンスも下がる傾向にあります。
このケースでは、話を聞いて気持ちを和らげてあげたり、プライベートと仕事を分けるように指導したりすることが大切です。
ただし、プライベートの問題について話すことを嫌がる人も多いため、無理に話させるのは避けましょう。
④精神的に追い込まれている
精神的に追い込まれていると、喋る余裕さえなくなってしまいます。仕事のパフォーマンスも著しく下がり、普段なら考えられないような単純なミスを連発するなどの兆候が見られます。
喋らないだけでなく表情が暗く俯きがちであったり、身体の動きもゆっくりと力のない感じになっていたりする場合、精神的に追い込まれている可能性が高いです。
このケースでは、たくさん時間をかけても本人の力だけで解決するのは難しいです。早急に何があったのか話を聞いたり、産業医やカウンセリングなどを紹介したりするようにしましょう。
⑤転職を検討している
転職を検討している場合、今の職場に対する愛着があまりなくなることで喋らなくなります。
仕事のパフォーマンスや健康状態に問題がなく、むしろやる気に溢れた表情をしている場合には、転職を検討している可能性があります。
また、今の職場に対する不満から転職を検討しているケースでは、イライラした素振りが見られることもあるでしょう。
その人の不満や希望を聞いて、改善可能なことはすぐに取り組むことが大切です。職場環境の改善は働いている人全員のためになりますし、うまくいけばその人の転職も止められるかもしれません。
職場で喋らなくなった人に対してどう接したらいい?すぐにできる対処法
職場で喋らなくなった人は悩み苦しんでいることも多いですし、職場全体の雰囲気も悪くなることがあるので、周囲が積極的に関わって解決することが大切です。
喋らなくなった人への対処法として以下4つを紹介します。
- ①仕事の量や難易度を調整し成功体験を積ませる
- ②心配していることを伝えて話を聞く
- ③積極的に関わりをもち仕事ぶりを褒める
- ④仕事の環境を変えてみる
①仕事の量や難易度を調整し成功体験を積ませる
部下が喋らなくなった際には、仕事の量や難易度を調整し、部下に成功体験を積ませることが効果的です。
自信を失っていたり精神的に追い込まれていたりする可能性が高いからです。仕事量や難易度を調整して負担を軽減し、回復できる状態を整えてあげましょう。
部下が「自分は期待されていないんだ」などと感じてしまうと逆効果になってしまうため、仕事の調整をする際には、必ず本人と話し合った上で行なってください。
小さなことでも確実にこなしていく成功体験を積むことで、徐々に元気を取り戻していくでしょう。自信が戻ってきたら、仕事の量を増やしたり難易度を高めたりして、さらにレベルアップを目指すよう促しましょう。
また、失敗に対する理解を示し、失敗を恐れずにチャレンジできる環境であることを示すのも有効です。
②心配していることを伝えて話を聞く
「最近、会話が少ない気がして、心配しているんだけど何かあった?」などと心配していることを伝え、話を聞く機会を作るようにしましょう。
とくに精神的に追い込まれているケースでは、そばで支えてくれる理解者の存在が欠かせません。
話を聞くときには「話聞くよ?」と言うのではなく、以下のように具体的な質問をするようにします。職場で喋る余裕もない人にとっては、何を話すかまとめるのも難しいからです。
- 「今の仕事で辛いことがある?」
- 「プライベートで何かあった?」
- 「きちんと食事をとれている?」
対処が難しい場合には、カウンセラーや精神科医などの専門家の力を借りましょう。
③積極的に関わりをもち仕事ぶりを褒める
部下が喋らなくなった際には、積極的に関わりをもち、部下の仕事ぶりを褒めるように心がけてください。
仕事への自信やモチベーションを失っていることが原因の場合、誰かに褒められ認められることで、会話に参加しようとする意欲が生まれることがあります。
褒める際には結果ではなく、本人がとくに頑張っていることに注目するのがポイントです。「自分の頑張りを見てくれている人がいる」という実感は、安心感やさらに成長しようとする意欲につながるからです。
褒めるポイントが見つけにくいという場合には、感謝の気持ちを伝えると良いでしょう。「〇〇さん、いつもありがとうございます」とお礼の言葉に相手の名前を付け加えると感謝が伝わりやすくなります。
④仕事の環境を変えてみる
仕事に対する不満が原因で喋らない人に対しては、仕事の環境を変えてみるのが良いです。
あなたがその人の上司であれば、依頼内容を変えてみたり、組む人を変えてみたり、普段とは異なる視点から取り組むように促してみたりしましょう。
仕事が変わることで視野が広がり、新鮮な気持ちで向き合えるようになることもあります。
相手が自分の同僚や上司など、仕事の調整ができない立場の場合には、不満を和らげられる捉え方を伝えてみたり、異動を視野に入れて相談に乗ったりすると良いでしょう。
「話さないほうが楽」と考える人が多い時は社内コミュニケーションが原因
もし、社内全体でコミュニケーションが少なく「話さないほうが楽だから」と考える人が多いのであれば、会社全体でコミュニケーション改善に取り組む必要があります。
「話さない方が楽」という状態は、以下のような理由で会話がうまく成り立っていないことを示しています。
- ・話を聞いてもらえない
- ・敵対していて話すと攻撃される
- ・雑談に巻き込まれて時間を奪われる
こういった状況だと、業務のスムーズな遂行に欠かせない報連相でさえ滞ってしまい、トラブルが起きるなどの不具合が生じます。
トラブルが絶えず成果が出ない職場では、ストレスも溜まりやすいため離職率が上がってしまう可能性もあるでしょう。早急にコミュニケーションから職場環境を変えていく必要があります。
上記で紹介した3つの課題に応じた社内コミュニケーション施策について、次の記事で紹介しています。こちらも参考にしてみてください。
>職場コミュニケーションを改善するのための具体例7つ|成功事例3つも紹介
ツールを活用して社内コミュニケーションの基盤を整えるのも1つの方法
コミュニケーション改善に取り組む場合、ツールの活用が大きな助けとなります。
たとえばビジネスチャットツールは、メールよりリアルタイム性が高く、かつ受信者が好きなタイミングでメッセージを確認できるため業務効率を落としません。
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高度なセキュリティ対策もなされているので、機密性の高い情報を扱うビジネスシーンでも安心です。
まとめ|職場で喋らなくなった人をうまく巻き込もう
職場で喋らなくなった人は、プライベートでの悩みなど何らかの問題を抱えていることがほとんどです。
本人が自分で解決できるケースもありますが、周囲が歩み寄ってあげることでより早く解決できます。こうした取り組みはチームの信頼関係を強め、モチベーションや成果の向上にもつながっていきます。
自分から話さない人へ歩み寄るのは難しいこともありますが、放置すると周囲にも暗い雰囲気が伝染してしまうリスクがあるため、早急に対応することが大切です。
なお、自分から話さない人の心理や接し方については、以下の記事でも紹介しているので参考にしてみてください。