テレワークとは?在宅勤務との違いや導入時の注意点を紹介

テレワークとは?在宅勤務との違いや導入時の注意点を紹介

近年、テレワークという言葉が急速に広まり、実際に導入する企業も増えてきています。

しかし、以下のように感じている方もいるでしょう。

「テレワークって何をするの?」
「導入するメリットデメリットは?」
「導入する際の注意点はある?」

この記事では、テレワークの意味似た言葉との違いから導入時の注意点まで網羅的に紹介していきます。

テレワークについて理解を深めたい方や導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

テレワークとは?

テレワーク

厚生労働省によると、テレワークは以下のように定義されています。

テレワークとはインターネットなどのICTを活用し自宅などで仕事をする、時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方です。
引用:厚労省 テレワーク実施に役立つリーフレット

ICTとは「Information and Communication Technology」の略称で、日本語においては「情報通信技術」と訳されます。

簡単に言うと、コンピュータやスマートフォンといったデジタル端末、インターネットなどの技術を総称したものです。

ICTを活用すると時間や場所にとらわれずに働けるようになり、業務効率アップにつながります。

テレワークと似た言葉

テレワーク

テレワークと似た言葉として以下4つが挙げられます。

関連した言葉も覚えることでテレワークへの理解が深まります。

なんとなくのイメージではなく、それぞれの定義を明確にしていきましょう。

  1. リモートワーク
  2. 在宅勤務
  3. モバイルワーク
  4. サテライトオフィス

結論だけ先に伝えておくと、テレワークとリモートワークはほぼ同じ意味であり、そのほかの3つはテレワークの種類です。

では、より詳しく見ていきましょう。

①テレワークとリモートワークの違い

テレワークの「テレ(Tele)」は「離れた」といった意味がある言葉です。

仕事という意味の「ワーク(work)」と組み合わさることで「ICTを使って遠隔で働くこと」という意味になります。

すでに紹介したように厚生労働省が明確に定義づけています。

一方でリモートワークには明確な定義がありません。

「リモート(remote)」は「遠い・遠隔の」という意味であり、言葉上はテレワークとほぼ同義です。

ただ、定義が明確にされておらず、ICTを使うかどうかにかかわらずは単に「遠隔で働くこと」という意味で使われます。

とは言え、定義づけがされているかどうかは普段の会話ではとくに気にする必要はないでしょう。

テレワークとリモートワークはほぼ同じ意味だと捉えて差し支えありません。

②テレワークと在宅勤務の違い

テレワーク

在宅勤務はICTを活用することで社員が自宅にいながら働くことです。

通勤する時間やコストを省けるため、社員のワークライフバランスを保てます。

テレワークは在宅勤務だけでなく、この後に紹介するモバイルワークやサテライトオフィスなども指す言葉です。

③テレワークとモバイルワークの違い

モバイルワークとは、移動中など外出先で仕事をすることです。

電車の中やカフェなど、会社や自宅以外の場所で働くことを指します。

テレワークは「ICTを使って遠隔で働くこと」なので、外出先での勤務(モバイルワーク)も含んでいます。

モバイルワークはテレワークの一種なのです。

④テレワークとサテライトオフィスの違い

サテライトオフィスとは、勤務する会社以外の場所を就業場所にして働くことです。

たとえば、レンタルスペースを活用して勤務する場合などはサテライトオフィスにあたります。

ICTを活用して遠隔で働く方法なので、サテライトオフィスもテレワークの一種という位置付けになります。

テレワークを導入するメリット

テレワーク

テレワークについて理解が深まったところで、導入するメリットを紹介していきます。

企業がテレワークを導入するメリットとして以下5つが挙げられます。

  1. 感染症リスクを避けられる
  2. 人材確保につながる
  3. コストを削減できる
  4. 緊急時も業務が続けられる
  5. 企業イメージがアップする

テレワークは自社に必要?」などと迷っている方は参考にしてみてください。

テレワークを導入するメリット①感染症リスクを避けられる

テレワークは感染症対策としても有効な働き方です。

テレワークでは出勤する必要がなく、社員同士が対面せずに仕事ができるからです。

社員が感染症にかかってしまうと、労働力が減って業績を保つことが難しくなります。

感染症を避けられる働き方を提供し、社員の健康と労働力の確保をしていきましょう。

テレワークを導入するメリット②人材確保につながる

テレワーク

テレワークを導入すると人材確保につながります。

若い世代はワークライフバランスを重視する傾向があるからです。

著しい経済成長もない時代に生まれて「働けば働いた分だけ報われる経験」がないという背景が影響しているのでしょう。

テレワークを導入すれば、通勤時間やコストを削減でき、自由な時間を確保しやすい職場を目指せます。

結果としてワークライフバランスを重視する人材が集まりやすくなるのです。

テレワークを導入する企業も増えており、導入しない企業は人材確保が難しくなっていく可能性があります。

テレワークを導入するメリット③コストを削減できる

テレワークを導入するとコスト削減にもつながります。

出勤してもらう必要がなく、広くて駅から近いオフィスも不要になるからです。

通勤手当を出していた場合にはそのコストも削減できます。

オフィス代も通勤手当も固定費なので、少しでも削減できれば時間が経つほどに大きな差が出ます。

コスト削減ができれば経営が安定し、チャレンジもしやすくなって業績も伸ばしていけるでしょう。

テレワークを導入するメリット④緊急時も業務が続けられる

テレワーク

テレワークを導入すると緊急時も業務を維持できる可能性が上がります。

地震などによって交通網がダメージを受けても、通勤不要なテレワークなら勤務できるからです。

また、社員の自宅が被害にあった場合でも、ある程度の労働力は確保できます。

遠隔での勤務が可能になれば、雇う人材も日本全国から集められるからです。

自然災害によって特定地域に被害が出ても、他の地域に住んでいる社員は働き続けることができます。

緊急時の損失を減らしていきたい場合には、テレワークの導入がおすすめです。

テレワークを導入するメリット⑤企業イメージがアップする

テレワークを取り入れると企業イメージがアップする可能性があります。

自由な働き方を求める人や感染症リスクを避けようとする動きが増えているからです。

テレワークを導入する=社員思いの企業」といったイメージがあるのでしょう。

また「時代の流れにあわせて変化していける企業」といったイメージにもつながります。

製品やサービスが素晴らしくても、企業イメージが悪いと利用してもらえなくなってしまうこともあります。

企業イメージアップに興味がある場合には、テレワークの導入を前向きに検討してみてください。

テレワークを導入するデメリット

テレワーク

テレワークの導入にはデメリットもあります。

  1. 社内に浸透しない可能性もある
  2. 導入に手間がかかる

事前にデメリットを知っておくことで導入による失敗を防げるでしょう。

テレワークを導入するデメリット①社内に浸透しない可能性もある

テレワークを導入しても社員が快く思っていなかったり、うまく活用してくれなかったりする可能性もあります。

ただ導入すればいいのではなく、経営陣や現場で働く社員からの理解が必要なのです。

浸透させるためには時間が必要なので、最初は小さく始めて徐々にテレワークの導入範囲を広げていくなどの工夫が必要です。

その際には、会社としてテレワークを導入することで何を目指したいのか、社員のメリットなども伝える必要があります。

社内研修を開くなどの対応をしていきましょう。

また、経営陣が積極的にテレワークを実践していくことも重要です。

経営陣が実践することで心理的なハードルが取り除かれていくからです。

若い人の方が詳しいから」などと社員に任せきりにするのではなく、経営陣から行動を起こしていきましょう。

テレワークを導入するデメリット②導入に手間がかかる

テレワーク

働き方そのものを変えていく必要があるため、テレワークの導入には手間がかかります。

勤怠管理はどうするのか、連絡手段はどうするのかなど、仕事をスムーズに進めるための環境づくりが必要です。

環境づくりがうまくいっていないと「テレワーク=面倒なもの」という印象が根付き、社内へ浸透していきません。

手間がかかるので大変ですが、入念に準備をした上で導入していくことが重要です。

テレワークを導入する際の注意点

テレワーク

テレワークを導入する場合には以下3点について注意してください。

  1. 導入範囲を明確にする
  2. 仕事への意欲を高める工夫をする
  3. セキュリティを強化して情報漏洩を防ぐ

社内体制を大きく変えていくので、社員が多少の戸惑いを感じることもあるでしょう。

しかし、社内全体が混乱してしまってはテレワークのメリットを活かしきれません。

社内全体が混乱しないようにするために、以上のような配慮をしていきましょう。

テレワークを導入する際の注意点①導入範囲を明確にする

すでに紹介したように、テレワークには在宅勤務・モバイルワーク・サテライトオフィスの3つの種類があります。

どの形態を導入するのかを明確にしておかないと、管理統制が取れなくなってしまいます。

また「午前中は出社し、午後は在宅勤務可能」「通常はテレワーク、月に1回は出社」などそれぞれを組み合わせることも可能です。

どの程度テレワークを認めるのかについて明らかにしておきましょう。

テレワークを導入する際の注意点②仕事への意欲を高める工夫をする

テレワーク

テレワークを行うと他の社員と会わなくとも仕事ができるようになります。

雑談が減って業務効率アップにつながる側面もありますが、逆にモチベーションの維持が難しくなるという問題もあります。

そもそも上司の目が届かないので「サボっても平気だよな」といった怠慢も起こりやすいです。

定期的にミーティングや面談を設定したり、やるべき仕事を明確にして成果物で評価したりする工夫をしていきましょう。

テレワークを導入する際の注意点③セキュリティを強化して情報漏洩を防ぐ

テレワークでは社員それぞれが別のパソコンやWi-Fiなどを使うため、セキュリティ対策が甘くなりがちです。

しかし、1人の社員のパソコンにアクセスすれば、社内全体の情報にアクセスできてしまいます。

つまり、情報漏洩のリスクが高いのです。

テレワークにおけるセキュリティ対策について社内研修を行ったり、セキュリティソフトを支給したりなどの工夫をしていきましょう。

セキュリティと情報漏洩についてのルールを決め、社員がしっかりと情報管理できるように促すことも重要です。

そのほか、セキュリティ向上のためにVPNサービスやクラウドサービスの利用することも検討していきましょう。

テレワークに役立つツール

ここまでテレワークについて網羅的に紹介してきました。

テレワークを実施するには効率的なコミュニケーションを実現できるビジネスチャットツールが便利でしょう。

『DiSCUS』は、ビジネスシーンでも安心してお使いいただけるセキュリティ強度を誇っているうえ、メールアドレスだけで外部ユーザー招待が可能なので、顧客とのやり取りにも活用いただけます。

シンプルなチャットツールで、画面も見やすく操作性が良いため、ITツールに慣れていない方でも直感的な操作が可能です。導入方法や詳しい機能については、以下のリンクから無料資料をダウンロードして確かめてみてください。

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まとめ|テレワークを理解して導入を検討しよう

テレワーク

テレワークについて紹介しました。

テレワークは導入の準備が大変ですが、コスト削減や企業イメージアップなどの大きなメリットがあります。

時代の流れとしてもテレワークを導入する企業はさらに増えていくと予想されるでしょう。

導入が当たり前になれば、企業イメージアップや人材確保に有利になるなどのメリットが享受しにくくなります。

競合他社に負けたくない」という場合には、早めの導入がおすすめです。

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