テレワークが疲れる原因7つ|対策してパフォーマンスを維持しよう
テレワークになると仕事環境が大きく変わるため、疲れを感じることもあるでしょう。
テレワークの導入直後は通勤や業務内での移動がなくなり、負担が少なくなって疲れにくさを感じる場合もあります。
しかし、数ヶ月などテレワークを始めてある程度の期間が経つと、逆に疲れを感じる方が多くなっていきます。
「テレワークで通勤もなく楽なはずなのになぜか疲れる」
「うまく集中できず仕事が捗らない」
「よくわからないがストレスを感じる」
以上のように感じている方向けに、テレワークで疲れる原因や疲れを軽減する方法を紹介していきます。
疲れを軽減する方法については、社員個人ができることと会社ができることに分けて扱っています。
疲れを軽減したい社員の方や、社員の生産性を高めたい管理職の方はぜひ参考にしてみてください。
【この記事の内容】
- テレワークによる疲れとは何か
- テレワークで疲れる原因7つ
- テレワークで疲れる原因①仕事への切り替えが難しい
- テレワークで疲れる原因②運動不足になりがちである
- テレワークで疲れる原因③仕事をする環境が整っていない
- テレワークで疲れる原因④家にいる家族に気をつかう
- テレワークで疲れる原因⑤慣れない成果主義への対応
- テレワークで疲れる原因⑥孤独を感じやすい
- テレワークで疲れる原因⑦ため込みやすい性格である
- 【社員ができる】テレワークの疲れを軽減する方法
- 社員がテレワークの疲れを軽減する方法①作業環境を整える
- 社員がテレワークの疲れを軽減する方法②こまめな運動を心がける
- 社員がテレワークの疲れを軽減する方法③リフレッシュを大切にする
- 社員がテレワークの疲れを軽減する方法④不安なことがあればすぐ相談する
- 社員がテレワークの疲れを軽減する方法⑤プライベートと仕事の切り替えを工夫する
- 【会社ができる】テレワークの疲れを軽減する方法
- 会社がテレワークの疲れを軽減する方法①コミュニケーションの機会を作る
- 会社がテレワークの疲れを軽減する方法②作業環境の整備に出資する
- 会社がテレワークの疲れを軽減する方法③評価基準を見直す
- テレワークに役立つツール
- まとめ|テレワークで疲れる原因を取り除こう
テレワークによる疲れとは何か
テレワークは場所にとらわれずに仕事をすることであり、テレワークによる疲れはこういった働き方による疲れのことを指します。
全身の疲労感や目の疲れといった身体的なものと「なんとなく気が乗らない」といった精神的なストレスに分けられます。
テレワークを導入すると働き方そのものが変わるため、生活スタイルも変化し、気付かぬうちに疲れがたまるのです。
疲れを軽減して仕事に集中するためにも、まずは疲れがたまる原因を知ることから始めていきましょう。
テレワークで疲れる原因7つ
テレワークで疲れる原因としては、以下7つが挙げられます。
- 仕事への切り替えが難しい
- 運動不足になりがちである
- 仕事をする環境が整っていない
- 家にいる家族に気をつかう
- 慣れない成果主義への対応
- 孤独を感じやすい
- ため込みやすい性格である
以上7つの原因はそれぞれ絡み合っており、それによってテレワークの疲れを引き起こしています。
また、人によって疲れの大きな原因になっているものが異なります。
あなた自身や社員にとって、とくに大きな原因になっていそうなものはどれかを考えながら読んでみてください。
テレワークで疲れる原因①仕事への切り替えが難しい
テレワークではプライベートと仕事の境界が曖昧になり、切り替えが難しく感じる人もいます。
在宅勤務である場合にはプライベート空間である自宅にて仕事をするため、とくに切り替えが難しいです。
仕事への切り替えがうまくできないと、集中力が落ちて仕事の進みが遅くなります。
思うように仕事が進まないとストレスを感じるため、テレワーク疲れにつながるのです。
また、作業ペースが落ちて業務時間内に仕事を終えることができず、長時間労働につながる可能性もあります。
長時間労働は精神的にも身体的にも疲れが出るものです。
そのため、仕事への切り替え方法を改善したり、仕事の配分を工夫したりする必要があります。
テレワークで疲れる原因②運動不足になりがちである
テレワークでは通勤やオフィス内での移動などといった、移動すること自体がなくなります。
移動が不要になると、移動時間の短縮や交通費の削減に加えて身体的・精神的な負担も減ります。
そのため、テレワークを導入した直後は生産性が高まり、仕事の進みも順調であることが多いです。
しかし、移動のない生活を長期間続けると運動不足に陥ってしまいます。
過度な運動は身体的な負担になりますが、反対に運動が不足することは身体的にも精神的にも負担になります。
「なんとなく体がだるい」「やる気が出にくくなってきた」と感じている場合には、運動不足である可能性が高いです。
業務内での移動が減った分、プライベート時間で運動を補うように意識していきましょう。
テレワークで疲れる原因③仕事をする環境が整っていない
テレワークにおいては自分自身で仕事環境を整える必要があります。
通信環境やデジタル端末だけでなく、デスクや椅子なども必要になります。
通信環境については「通信が悪いと仕事のペースが落ちてストレスになる」という認識をもっている人も多いでしょう。
しかし、デスクや椅子についても注意が必要です。
1日8時間という長い時間を過ごすため、デスクや椅子の具合によっても疲労感が大きく変わるのです。
食事に使うダイニングテーブルやくつろぐ際に使うソファなどは、仕事用に設計されていません。
仕事でこれらの家具を使う場合、適切な高さにデジタル端末の画面がなかったり、正しい姿勢が保てなかったりします。
その結果、肩こりや目の疲れといった症状が起こるのです。
仕事をするのに適した備品を揃えることが重要です。
テレワークで疲れる原因④家にいる家族に気をつかう
在宅勤務をする場合には、家にいる家族に気をつかう必要があります。
家族の邪魔にならない場所を選んだり、オンライン会議を行う際には音を立てないようにお願いしたりするでしょう。
1つ1つは小さな気遣いですが、仕事中は常に家族のことを気をつかうのは精神的に負担がかかるものです。
テレワークによって家族との関係が変化し、ストレスの原因になっている人もいるかもしれません。
家族からの理解を得るのは時間がかかることもあるため、長期的な疲れにつながります。
テレワークに慣れることで徐々に改善していきますが、なるべくお互いに負担がかからないような仕事環境を整えることも重要です。
テレワークで疲れる原因⑤慣れない成果主義への対応
テレワークにおいては誰がどのように仕事に取り組んでいるかを把握することが難しいです。
それによって、人事評価についても仕事への向き合い方よりも成果が重視されるようになります。
評価される側は苦手なことに対しても「成果を出さなければ」と焦ってストレスを感じることもあるでしょう。
評価をする側も「あの人は努力家なのに…」などと評価基準の変更によって苦しい思いをするかもしれません。
評価基準の変更は仕事に対する価値観も大きく揺るがすものです。
慣れるまでは評価する側もされる側もストレスを感じるでしょう。
評価基準の周知や仕事の振り方の工夫が必要です。
テレワークで疲れる原因⑥孤独を感じやすい
テレワークでは他の人の様子が見られないため、孤独を感じやすいです。
孤独への耐性は人それぞれであり、孤独に弱い人は精神的に苦しくなってしまうこともあります。
「他の人が頑張る姿を見ると自分もやる気が出る」という人にとっても、テレワークは大きなストレスになるでしょう。
モチベーションの維持が思うようにできなくなり、仕事のパフォーマンスが下がって自己嫌悪に陥る可能性もあります。
コミュニケーションを意識的に取るようにして、孤独を感じない環境づくりをしていきましょう。
テレワークで疲れる原因⑦ため込みやすい性格である
ため込みやすい性格の人は、テレワークで人一倍疲れを感じる可能性が高いです。
通常勤務であればお互いの表情や仕事への向き合い方が見えるため、普段と違うと感じた人が声をかけることができます。
しかし、テレワークではお互いの状況が分かりにくく、周囲の人が気づくのが難しいです。
その結果、大きなストレスを抱えていても話す機会がもてずにため込んでしまうのです。
テレワークでは自己管理と自分から主張をすることが大切になってきます。
自己主張が苦手でため込みやすい人は、自分の気持ちを伝えるように心がけていきましょう。
また、そういった人が周囲にいる場合には、定期的に声をかけるなどの気遣いをすることも重要です。
【社員ができる】テレワークの疲れを軽減する方法
さまざまな要因によって引き起こされるテレワーク疲れですが、ちょっとした工夫で軽減できます。
ここからは、社員個人ができる対処法を5つ紹介していきます。
- 作業環境を整える
- こまめな運動を心がける
- リフレッシュを大切にする
- 不安なことがあればすぐ相談する
- プライベートと仕事の切り替えを工夫する
テレワークによる疲れを感じている場合には、以上5つを実践してみてください。
1度にたくさんやろうとすると大変なので、取り組みやすいものから少しずつ取り入れていくのがおすすめです。
社員がテレワークの疲れを軽減する方法①作業環境を整える
仕事に集中できる環境を整えるようにしましょう。
仕事専用の部屋を作るのが理想的です。
専用の部屋を作るのが難しい場合には、仕事道具しか視界に入らないようなスペースを作ってみてください。
壁に向かってデスクを置けば、視界が狭くなって実現しやすいですよ。
視界に漫画など仕事に関係ないものが入ると、それだけで集中力が下がってしまいます。
誘惑の少ない仕事スペースを作ってパフォーマンスを高めていきましょう。
そのほか、スムーズに仕事が進められるよう通信環境を整えたり、疲れにくいデスクや椅子を揃えたりしましょう。
通信環境については、住んでいる地域によってつながりやすいキャリアが異なります。
複数のキャリアにて通信エリアを確認して最適なものを選んでみてください。
また、デスクや椅子については仕事用のものだけでなく、ゲーミングチェアなどの活用もおすすめです。
長時間の作業でも疲れにくいものを探してみましょう。
社員がテレワークの疲れを軽減する方法②こまめな運動を心がける
テレワークでは運動不足になりやすいため、こまめに運動するように心がけていきましょう。
休憩時間にストレッチや軽い筋トレを行うだけでも、効果があります。
デスクワークで疲れやすい肩や首周りをほぐしたり、腰を鍛えて疲れにくい体を目指したりしてみてください。
そのほか、仕事外の時間では近場への移動であれば、車などを使わずに徒歩や自転車を活用して運動量を増やしてみましょう。
家でできる運動も大切ですが、外気に触れて行う運動はリフレッシュ効果が高いです。
散歩やランニングはハードルが高いので、手軽に行いたい場合には、普段の移動で運動量を増やすことを考えるのがおすすめですよ。
社員がテレワークの疲れを軽減する方法③リフレッシュを大切にする
在宅勤務の場合には、仕事でもプライベートでも景色が変わらず気分がふさぎがちになります。
そのため、仕事外での過ごし方を工夫してリフレッシュできるようにすることが重要です。
インターネットが発達している現代では、息抜きに動画鑑賞したりスマホで漫画を読んだりする人も多いでしょう。
しかし、こういった息抜きはデジタル端末を見ることになり、大きなリフレッシュ効果は得にくいです。
目の負担が大きくなってしまいますし、場所の移動もなく運動不足につながりやすいからです。
動画鑑賞などを禁止する必要はありませんが、自然豊かな景色を見たり、外気に触れながら運動したりする時間も意識的に作ってみましょう。
また、目の疲れが気になる方は目薬を活用したり、蒸しタオルで目を温めたりするのもおすすめですよ。
そのほか、仕事とは関係のない人と話すのもリフレッシュに効果的です。
プライベート時間には、仕事からなるべく距離を置くことを意識してみてくださいね。
社員がテレワークの疲れを軽減する方法④不安なことがあればすぐ相談する
仕事を進めていく上で不安なことがあったり、疑問を感じたりした場合にはすぐに相談するようにしましょう。
テレワークでは意識しないとコミュニケーションが不足しがちだからです。
通常の勤務では雑談の中で「そう言えば、〇〇のことなんですが〜」と自然に相談できます。
しかし、テレワークでは雑談をする機会も少なく、基本的に自分から話を持ちかけなければいけません。
不安や疑問を残したまま仕事を進めると、ミスが生まれたりストレスがたまったりしてしまいます。
こういった状態が長く続くとあなた自身も会社にとっても損失が出るため、不安などがある場合にはすぐに相談しましょう。
相手の手間をとらせてしまうことに対する配慮も大切ですが、無理をしないようにしてくださいね。
相談したいことをうまく言葉にできなかったり「相談したい」と言いにくかったりする場合には、ランチに誘ってみましょう。
「お昼、ビデオ通話で話しましょう」などと誘えば、相手にとってもリフレッシュになるので負担も少ないですよ。
社員がテレワークの疲れを軽減する方法⑤プライベートと仕事の切り替えを工夫する
仕事に集中できない場合には、切り替え方を工夫していきましょう。
具体的な方法としては以下が挙げられます。
・仕事前に散歩する
・仕事前に聞く音楽を固定する
・仕事着に着替えるなど身なりを整える
・仕事前にその日に行うタスクを確認する
・仕事が終わったら着替える
・仕事後はやれたことと次にやることをまとめる
仕事前と仕事後の切り替えを意識していきましょう。
習慣を作ることで仕事とプライベートの区切りをつけやすくなりますよ。
とくに仕事前の散歩は通勤したような気分になれますし、日差しを浴びることで体がしっかりと目覚めるのでおすすめです。
通勤の電車で本を読む、音楽を聞くといった決まったルーティーンがあった方はそれを取り入れるのもよいでしょう。
自分なりのスイッチを見つけてみてくださいね。
【会社ができる】テレワークの疲れを軽減する方法
社員個人の取り組みで改善できることもありますが、会社も対応することでよりテレワークの疲れを防ぎやすくなります。
社員の負担を減らして会社全体の生産性を高めたい場合には、以下3つを取り入れてみてください。
- コミュニケーションの機会を作る
- 作業環境の整備に出資する
- 評価基準を見直す
社員に疲れがたまりすぎてしまうと生産性が落ちるだけでなく、長期的には離職リスクも高まります。
人材を確保するとなるとコストがかさみますし、人材育成も必要であり、残っている社員への負担も大きくなります。
社員個人だけの責任にするのではなく、会社全体としてもテレワークの疲れを軽減する取り組みを行っていきましょう。
会社がテレワークの疲れを軽減する方法①コミュニケーションの機会を作る
テレワークでは社員同士のコミュニケーションが希薄になりやすいため、会社が機会を提供することが重要です。
コミュニケーションが不足すると認識のズレからミスが生じたり、社員が孤独を感じてモチベーションが下がったりしてしまいます。
また、テレワーク下ではお互いの業務状況が見えず、時間を取らせたくないという意識から社員が連絡を取るのを避けてしまうことも考えられます。
誰がどんな仕事をしているのかを互いに把握したり、実際に話し合う機会を設けたりしていきましょう。
具体的な対応策としては以下が挙げられます。
取り入れられそうなものから実践してみてください。
・朝礼や夕礼を行って業務の進捗状況を共有する
・定期的にチームミーティングや1対1の面談を行う
・雑談を行えるチャットスペースや時間を設ける
業務に関わることだけでなく、雑談ができる機会も作ることで社員のモチベーション維持や団結力アップにつながります。
会社がテレワークの疲れを軽減する方法②作業環境の整備に出資する
テレワークで集中できる作業環境を整備するためには、デスクの購入などの費用がかかります。
しかし、費用をかけたがらない社員がいたり、親の介護費用や子どもの教育費用の負担で作業環境に投資できない社員がいたりすることもあります。
作業環境に投資しない社員は仕事に集中しづらく、パフォーマンスが下がりがちになるでしょう。
会社の生産性も下がってしまうため、社員全体の作業環境が一定水準まで高まるようにサポートを行うことが重要です。
作業環境の整備にかかる費用については一部、会社が補助を出すようにしてみてください。
「補助が受けられるならやろうかな」といった具合に、補助があることで作業環境の整備に乗り出す社員も出てくるでしょう。
補助を出す場合には、限度額や支給条件についてあらかじめ定めておいてくださいね。
会社がテレワークの疲れを軽減する方法③評価基準を見直す
テレワークと通常勤務では評価基準を変える必要があります。
テレワークでは社員が実際に仕事へ取り組んでいる姿を目視できないからです。
評価は成果物に対して行うように変更し、社員に周知するようにしましょう。
社員への周知が不十分だと、会社への不信感を抱いたりモチベーションが下がったりする原因になります。
業務をしっかりと行っていけるように、評価基準を整えていきましょう。
なお、テレワークを導入する場合には評価基準だけでなく就業規則の変更も必要です。
テレワークに役立つツール
テレワークを実施するには効率的なコミュニケーションを実現できるビジネスチャットツールが便利でしょう。
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まとめ|テレワークで疲れる原因を取り除こう
テレワークで疲れる原因とその対策方法について紹介しました。
テレワークを取り入れると生活スタイルが大きく変化します。
その結果、通常の勤務であれば自然に行えていた雑談や運動が不足するなどの弊害が出るのです。
放置すると気付かぬうちに疲れがたまってしまい、業務に支障が出てしまいます。
問題が大きくなる前に、記事で紹介した以下の対処法を実践するようにしてみてくださいね。
- 社員個人による取り組み
- 作業環境を整える
- こまめな運動を心がける
- リフレッシュを大切にする
- 不安なことがあればすぐ相談する
- プライベートと仕事の切り替えを工夫する
- 会社による取り組み
- コミュニケーションの機会を作る
- 作業環境の整備に出資する
- 評価基準を見直す