テレワークはサボりが起きやすい?在宅勤務中のサボりを防止するために企業が行うべき対策とは?
在宅勤務では社員が仕事をしている様子を見られないため、サボりが発生しやすいと言われています。
しかし、生産性を維持したい企業としては社員のサボりをなるべく防ぎたいですよね。
この記事では、在宅勤務中のサボりを防ぐために企業が行うべき対策について紹介していきます。
対策を行う上でのNG行為についても触れるため、適切に対策を行っていきたい方はぜひ参考にしてみてください。
【この記事の内容】
社員は在宅勤務中のサボりについて不安を抱えている
在宅勤務中のサボりについては、企業側だけでなく社員も不安を抱えています。
企業や上司は「サボっているのではないか」という疑いや不安があるでしょう。
一方で社員や部下は「サボっていると思われていないかな…」という不安があります。
また、在宅勤務では周囲の目がないので仕事へのモチベーション維持が難しいです。
人によってはやる気が出ず「サボってしまいそうで怖い」「でもどうしたらいいかわからない」といった不安を抱えている可能性もあります。
不安な気持ちはストレスの原因になりますし、実際にサボりが発生してしまうと業務効率が落ちてしまいます。
在宅勤務を実施するのであれば、サボり対策を行っていくべきでしょう。
なぜ在宅勤務中にサボりが発生するのか?
まずは、在宅勤務中にサボりが発生してしまう原因について見ていきましょう。
原因を把握することで効果的な対策が行えますし、社員に寄り添えるので面談でも役立ちますよ。
在宅勤務中にサボりが発生しやすい原因は以下4つが挙げられます。
- 誘惑が多い
- 仕事モードへの切り替えが難しい
- 仕事の評価が適切でないと感じている
- 在宅勤務の導入に納得していない
①誘惑が多い
自宅は仕事用に用意されているものではないため、誘惑が多いです。
たとえば、大好きな漫画やテレビ、眠気をそそるベッドなどが挙げられます。
仕事とは関係のないものが視界に入ることで、仕事への集中力が下がってサボりたくなってしまうのです。
②仕事モードへの切り替えが難しい
プライベート空間である自宅では、仕事モードに切り替えるのが難しいです。
オフィスのように周囲に仕事をしている人がいないからです。
一緒に仕事をする仲間はいても、視覚的に確認できないため実感も得にくいでしょう。
オンオフをしっかりと切り替える工夫をする必要があります。
③仕事の評価が適切でないと感じている
在宅勤務では上司の目が届かないため、部下は「適切に評価してもらえるのだろうか」という不安を感じています。
適切な評価を得られない場合には、どれだけ頑張っても評価されません。
「評価されていないかもしれない」という疑念が仕事へのモチベーションを下げてしまうのです。
④在宅勤務の導入に納得していない
そもそも在宅勤務をしたいと思っていない人は、仕事へのやる気が低くサボりがちになりやすいです。
在宅勤務をはじめとしたテレワークを導入する場合には、社員からの理解が不可欠です。
導入時の説明が十分でないと、不満を感じる社員が出てきてしまいます。
すでに導入している状態であっても、社員の意識改革を行うことでやる気を高めていきましょう。
在宅勤務中のサボりを防止するために企業が取り組むべき5つの対策
サボりをするのは社員ですが、企業が対策を行うことでサボりを減らすことができます。
というのも、社員の仕事環境は企業の運営方針によって決まるからです。
自社全体の売上を維持するためにも、社員に責任を押し付けるのではなく、企業側としてできることに取り組んでいきましょう。
在宅勤務中のサボりを防止するために企業ができることとしては、以下5つが挙げられます。
- 社員の作業環境を整える
- 勤務ルールを変える
- 評価方法を成果主義にする
- コミュニケーションの機会を増やす
- サテライトオフィスの提供も検討する
①社員の作業環境を整える
仕事に集中できる作業環境を整えるように、社員に指導しましょう。
仕事に関係のないものが目に入らないようにしたり、疲れにくいデスクとチェアを使用したりするなどのコツを伝えるのです。
また、実際に使用する備品を現物支給したり、設備投資のための手当を支給したりするのも効果的です。
支給を行う場合には、トラブルを防ぐためにも利用条件などを事前に明確にするようにしてくださいね。
②勤務ルールを変える
在宅勤務をうまく運用していくためには、勤務ルールの整備が欠かせません。
上司への報告はどのように行うのか、出退勤の管理はどうするのかなどを細かく規定しましょう。
曖昧なルールのままだと、社員は「これであっているのかな」などと不安を抱えたまま仕事をすることになります。
不安な状態が続くとストレスが溜まり、仕事自体が嫌になってしまう可能性があります。
実務を行う上で必要なルールを定めてみてください。
③評価方法を成果主義にする
在宅勤務で適切な評価を受けられるか不安な気持ちについては、成果主義を導入することで解決できます。
成果物にて評価するようにすれば、評価方法が明確で社員も仕事に対するモチベーションが維持しやすくなりますよ。
④コミュニケーションの機会を増やす
コミュニケーションの機会を増やすことで、社員のモチベーション維持を促しましょう。
オフィスのように周囲の目があると「頑張らなければ」という意識が働くからです。
自分の仕事ぶりを誰かが見てくれているという実感があることで、仕事へのやる気が生まれます。
1対1の面談にて仕事ぶりをフィードバックしたり、不安に思っていることを聞き出したりしてみましょう。
そのほか、他愛のない話をする雑談タイムを設けるのも効果的です。
一緒に仕事を行う仲間と仲良くなることで「みんなも頑張っているから自分も頑張ろう」という気持ちを引き出せますよ。
⑤サテライトオフィスの提供も検討する
在宅勤務だけではどうしてもサボってしまう社員が出てきてしまうこともあるでしょう。
サテライトオフィスは、自宅とオフィス以外の場所で仕事ができる第三の場所です。
社員が多く住んでいる地域にサテライトオフィスを設け、自宅では集中できない社員が利用できるようにするのです。
在宅勤務だけにこだわらず、社員が働きやすい環境を整えることを考えてみてください。
在宅勤務での過度な監視はNG?業務管理でNGなこと
ここまで、在宅勤務でのサボりを防ぐ方法を紹介してきました。
サボりを防止することは生産性の維持に欠かせないことです。
しかし、以下2つをしてしまうと逆効果になる可能性があるので注意が必要です。
- 監視すること
- 放置すること
以上2つがNGな理由を解説していきます。
在宅勤務の業務管理におけるNG ①監視すること
在宅勤務での社員の働きぶりを確認できる監視ツールも存在します。
しかし、社員を監視することは避けた方がよいです。
監視をすると社員は、自分の意思が尊重されていないと感じます。
自分の意思が尊重されない環境では、意志を持ち続けるのが難しく自主性を失いがちになります。
仕事へのモチベーションも下がってしまい、サボりの原因になるでしょう。
管理が行き過ぎると監視になってしまいます。
どうにかしてサボりを防ぎたい気持ちはわかりますが、社員の自主性を奪わないように注意してください。
社員が集中できる環境を提供しつつ、社員を信頼して任せるようにしましょう。
また、テレワークでは雑談が生まれにくいので、業務時間中は通常のオフィス勤務と比べて時間の密度が高いです。
在宅勤務を無理なく行ってもらうためには、社員の休息を考えることも重要です。
ある程度のゆとりをもって社員と接するようにしてみましょう。
在宅勤務の業務管理におけるNG②放置すること
干渉しすぎも問題ですが、逆に放置し過ぎてしまうのも避けるようにしましょう。
放置してしまうと社員は「頑張りを見てもらえていない」「適切に評価してもらえない」と感じてしまいます。
自分が行うことが人に対してよい影響を与えている時間がなくなるため、仕事へのモチベーションが下がってしまいます。
「サボっても何も言われないし…」などとさらなるサボりを誘発してしまう可能性があるので避けるようにしましょう。
在宅勤務に役立つツール
テレワークを実施するには効率的なコミュニケーションを実現できるビジネスチャットツールが便利でしょう。
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まとめ|部下に寄り添い在宅勤務のサボりを減らそう
在宅勤務中のサボりを減らす方法を紹介しました。
在宅勤務では干渉しすぎず、コミュニケーションを丁寧にとることで社員のモチベーションを高められます。
社員が仕事に集中できる環境を整えつつ、社員の自主性を尊重するようにしてくださいね。
在宅勤務をはじめとしたテレワークは、オフィス勤務と比べてやる気が出しにくいものです。
サボりたくなくても、うまくやる気が出せずにサボってしまうこともあるかもしれません。