仕事に雑談はいらない?なぜ、会話を求められるのか徹底解説
「雑談は仕事にいらないのでは?」
「職場仕事で雑談するのはめんどくさい」
「仕事以外の話をするのが嫌だ」
コミュニケーションが苦手な人にとって、雑談はいらないと感じるかもしれません。
それでも会社では雑談を求められ、苦痛を感じたり人間関係に悩んだりしたことがある方もいるでしょう。
雑談は仕事の妨げになることもありますが、仕事のモチベーションアップにつながる効果もあります。
もちろん、過度な雑談は仕事の効率を下げるので、雰囲気を悪くしないように配慮しながら雑談を止める役割も必要です。
しかし、仕事はチームで行うことが多いため、チーム内に雑談で元気が出る人がいるのなら、適度な雑談は取り入れるべきでしょう。
そこでこの記事では、仕事で雑談が求められる理由と、雑談が苦痛な時の対処方法を紹介します。
仕事において雑談はいらないと考えている方だけでなく、仕事でのコミュニケーションに悩んでいる方はぜひご覧ください。
【この記事の内容】
仕事で雑談を求められる理由|雑談の効果やメリット
適度な雑談は仕事にメリットがあるため、職場で求められることがあります。
仕事で雑談を行うメリットとして以下4つが挙げられます。
- ①業務効率とチームワークが向上する
- ②業務上の問題点を素早く改善できる
- ③柔軟な発想がしやすくなる
- ④報連相がスムーズになる
①業務効率とチームワークが向上する
仕事で雑談をすると、業務効率とチームワークの向上が期待できます。
雑談によって同僚や上司との仲が深まるからです。
職場の人と仲良くなっていれば、仕事で分からないことを気軽に質問できたり、互いの得意を活かしながら協力して仕事を進めたりできるでしょう。
たとえば企画の仕事では、良いアイディアを出すことと、企画を実現するための方法を模索して周囲の承認を得ることが必要です。
アイディアを出すのが得意な人と、実現のために限られたリソースを生かす方法を考えるのが得意な人が協力すれば、より効率よく1つの企画を進めていけます。
また、互いに強みを生かすことで仕事にやりがいが生まれ、モチベーションも高まるでしょう。
業務効率化やチームワークの向上のためにも、職場の仲間と雑談をする時間を設けてみてください。
②業務上の問題点を素早く改善できる
雑談すると業務上の問題点をすばやく発見して改善できます。
雑談で上司や同僚に、仕事の悩みや不満を共有することで、問題点が見つかりやすくなるからです。
職場の人と気軽に相談できる関係を築いていれば、仕事での小さな違和感を共有できます。
重大なトラブルを未然に防ぐためには、問題が小さい段階での改善が必要です。
日頃から雑談で小さな違和感を共有することで、少ない労力で大きな問題を防いでいけるでしょう。
業務上の問題点を素早く改善するためにも雑談を取り入れていきましょう。
③柔軟な発想がしやすくなる
雑談をすることで、柔軟な発想がしやすくなります。
雑談によって自分の考えをアウトプットしたり、相手の発想をインプットしたりする機会が得られるからです。
人はそれぞれ違った考えをもっているため、雑談によって今まで自分になかった発想に気づくでしょう。
また、雑談によるアウトプットが習慣づくと、自分の意見を言語化して整理するスキルも身に付きます。
仕事で自分の意図を明確に伝えられるようになり、プレゼンや会議の場でより高い価値を生み出せるようになるでしょう。
発想力や言語化スキルを高めたい人は、仕事に適度な雑談を取り入れてみてください。
④報連相がスムーズになる
日ごろから職場の人と雑談をすることで、報連相がスムーズになります。
雑談によって何気ない会話を気軽にしていれば、仕事の相談もしやすいからです。
たとえば、軽く雑談をして仕事に戻るタイミングで「そういえば〇〇の件は〜」と、スムーズな流れで報連相できるでしょう。
仕事中の相手に対して話を切り出すのは、仕事の邪魔にならないか気を使うものですが、雑談の流れがあればその必要もありません。
相手も何気ない会話でリラックスしているため、敵対心を感じることなく話を聞いてくれやすい状態にあります。
お互いにとって気分よく仕事ができる状態を整えたい方は、雑談にも意識を向けてみると良いでしょう。
仕事で雑談をしない場合のデメリット
仕事で雑談しないデメリットを紹介します。
- ①社員にとってのデメリット
- ②会社としてのデメリット
①社員にとってのデメリット
仕事で雑談しない場合、マイナスイメージをもたれる可能性があります。
職場であまり人と話さないと「協調性がない」「何を考えているかよくわからない」と思われやすいからです。
これらのマイナスイメージによって、以下のような仕事がしづらい状況になることも考えられます。
- 信頼してもらえず、自分がしたい仕事に参加する機会を得られない
- 周囲の人が仕事の連絡に配慮をしてくれず、進め方に困る など
仕事にも支障が出てしまうのです。
「昇進は目指さないから別に良い」と感じる方もいるかもしれませんが、仕事への支障はストレスの原因にもなります。
こういった小さいけれどずっと続く慢性的なストレスは、自分が気づかないうちに積み上がっていき、体調不良に陥ることもあります。
「今は大丈夫だから」と安易に考えず、周囲との良好な関係を目指していきましょう。
②会社にとってのデメリット
雑談しない社員が多いと、会話が少なく活気のない職場になりやすいです。
お互いの連携が悪くなり、仕事がうまく進まなくなる可能性があります。
チーム全体のモチベーションが低下し、さらに連携が悪くなるといった悪循環に陥ってしまうこともあるでしょう。
そして何より怖いのは「雑談をしない人のせいだ」と考える社員が増えることです。
敵対視された人は、居心地が悪くなり仕事のパフォーマンスも下がります。
敵対視する人たちも、雑談しない人を巻き込もうとしなくなり、状況が改善せず仕事上で大きなストレスを抱えることになります。
生産性の低下を招く危険性があるため、会社を挙げてコミュニケーション改善に取り組んでいくことが重要です。
職場コミュニケーションの改善については、以下の記事で解説しています。
>職場のコミュニケーションを活性化させる方法9つ|メリット・成功させるコツも紹介
仕事での雑談に苦痛を感じるときの対処法
仕事での雑談に苦痛を感じるときには、以下の2つの対処法を実践してみてください。
- ①雑談も仕事だと捉える
- ②雑談をかわすためのスキルを身につける
①雑談も仕事だと捉える
雑談も仕事の1つだと捉えるようにしましょう。
適度に雑談を交わせる関係性を築くことで、仕事をスムーズに進められるからです。
自分にとっても職場にとってもメリットがあると考えれば、雑談をしない理由はないはずです。
また、顧客対応をする機会がある職種であれば、顧客とも何気ない雑談をできるようになり、良い関係性を築けるでしょう。
営業職であれば、雑談力がきっかけとなり成約を勝ち取れるかもしれません。
②雑談をかわすためのスキルを身につける
雑談をかわすためのスキルを身につけるのも効果的です。
雑談に苦手意識がある方は、長く雑談をしていると精神的に疲れてしまうからです。
疲れや嫌悪感のある状態で雑談に参加しても、場の空気に馴染めず苦しいでしょう。
また、周囲も「なんとなく盛り上がらないな」と感じて、雑談を心から楽しめなくなるかもしれません。
少しで良いので雑談に参加し、意欲を示しておけば、途中で雑談を切り上げても周囲からマイナスイメージを抱かれることは少ないです。
話の内容が切り替わるタイミングで「そろそろ仕事に戻ります」と伝えれば、相手に不快な思いをさせずに切り上げられます。
正直に「長く話すのが苦手だから」と伝えておき、雑談をあまりしない人という立ち位置を取るのも良いでしょう。
雑談を成功につなげるためのコツ
雑談がうまくできず苦手意識がある場合には、雑談をうまく進めるコツを身につけておくと良いでしょう。
雑談に使える王道テクニックとして、おうむ返しがあります。
おうむ返しは、相手の言った言葉を繰り返して相槌をうつことです。
内容を繰り返すことで話を聞いていることが相手に伝わります。
ただ、あまりに頻繁におうむ返しをすると、逆に話を聞いていないように受け取られる可能性があるので注意しましょう。
おうむ返しに自分の意見や質問を付け加えて返答してみてください。例えば以下のような形です。
- 「ラーメン屋に行ったんだ。美味しかった?」
- 「お子さんが熱出してしまったんですね。大変でしたね。」
- 「あまり眠れなかったんですか。私も眠れなくて困る時があります」
相手に共感する言葉や、相手が次に話そうとしていることを先回りして聞くような質問を付け加えると好印象になります。
雑談に使いやすいテーマ
雑談を取り入れた方が良いとわかっていても、何を話したらいいのか困る場面もありますよね。
気軽に話せる王道の雑談テーマを紹介しますので、参考にしてみてください。
- 趣味・休日にしていること
- 幸せを感じる瞬間
- 最近の仕事について
- 行ってみたいところ
- 最近のマイブーム
- 最近のニュースの話
- 天気・気候の話 など
そのほかの雑談テーマや、それぞれのテーマでどのように話したらいいのかについては、以下の記事を参考にしてください。
>【フリートークのテーマ一覧】ビジネスシーンで話を盛り上げるためのテクニック
雑談が仕事の邪魔にならないようにする方法
雑談は仕事の役に立つこともあるものの、集中したいときに雑談している話し声が聞こえると苛立ってしまうこともありますよね。
集中する時間を確保しつつ、適度な雑談を楽しみたいなら『DiSCUS』のようなビジネスチャットツールの導入がおすすめです。
ビジネスチャットは文章を使ったコミュニケーションだからです。
誰かがチャットで雑談をしていても、周囲からすればパソコンをタイプしているだけに見えるため、不快感が少ないです。
『DiSCUS』なら雑談専用のグループチャットを作成できますし、通知もトークルームごとに細かく設定できます。
業務中に雑談チャットの通知をオフにしておけば、集中力を下げずに済むでしょう。
セキュリティシステムも強固なので、ビジネスシーンでも安心して利用できます。
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まとめ|雑談を仕事に取り入れよう
適度に雑談を取り入れることで、仕事がスムーズに進みます。
社員にとっても会社にとってもメリットが大きいため、積極的に取り入れていきましょう。
とは言え、コミュニケーションスキルに自信がなく、雑談に苦手意識がある方もいるかもしれません。
以下の記事では、コミュニケーション能力を高める方法を紹介していますので、参考にしてみてください。