新人が職場に馴染もうとしないのはなぜ?対策を含めて徹底解説
「新人が輪に入ってこない。」
「新人が職場に馴染んでくれない。」
「新人にどう接したら馴染んでくれるのか?」
新人が職場に馴染もうとしないとき、どう接したらいいか困ってしまいますよね。
仕事のサポートをしたい気持ちがあっても、新人が何を考えているのかわからずうまく立ち回れないこともあるでしょう。
そこでこの記事では、新人が職場に馴染もうとしない理由やその対策を紹介します。
新人が職場に馴染もうとせずに悩んでいる方だけでなく、会社の雰囲気をよくしたい方も参考にしてみてください。
【この記事の内容】
仕事で馴染もうとしない新人を放置するリスク
仕事で馴染もうとしない新人を放置するリスクとして以下の2つが挙げられます。
- ①社内の雰囲気が悪化し業務効率が下がる
- ②退職者が増える
新人を放置するリスク①社内の雰囲気が悪化し業務効率が下がる
馴染もうとしない新人を放置すると、社内の雰囲気が悪化し業務効率が下がります。 周囲にうまく馴染めない新人は仕事を教えてもらう機会が少なく、仕事を覚えるのに時間がかかるからです。
社内全体のパフォーマンスを考えるなら、先輩や上司が馴染もうとしない新人に歩み寄って教えるべきでしょう。
しかし、馴染もうとしない姿勢は「やる気がない」ように見えるため、先輩や上司が「教えても無駄」と感じて歩み寄らないことも多いです。
また、馴染もうとしない新人に対して、不満が増えてチームワークが乱れることもあります。 その結果、必要事項が伝達できず、ミスが起きて業務効率が下がります。
もちろん、新人が自分でやる気を出せるのがベストですが、それが難しいときもあるものです。 「新人のやる気を引き出すのは先輩や上司の仕事」と捉えて、新人を放置しないようにしましょう。
新人を放置するリスク②退職者が増える
馴染もうとしない新人を放置すると退職者が増えることがあります。 馴染もうとしない新人を放置すると、新人がなかなか仕事を覚えられず、周囲の人の負担が増えてしまいます。
その結果、疲労や不満が溜まってしまう人が増え、この状態が長く続くと退職する人も出てしまうのです。
また、思うように職場に馴染めずスキルアップもしにくくなってしまうことで、新人が自ら辞めてしまうこともあるでしょう。
新人に歩み寄る人が誰もいない状況では、職場定着率が下がり、人材の確保・育成が困難になります。 自社の生産性が徐々に下がってしまうため、早急な改善が必要です。
新人が職場に馴染もうとしない理由
新人が職場に馴染もうとしない理由として、以下の5つがあげられます。
- ①成果主義で交流は必要ないと思っている
- ②コミュニケーションを取るのが苦手で自信がない
- ③飲み会やイベントなどが苦手で仕事以外の場に参加したくない
- ④会社や上司・同僚に不満がある
- ⑤仕事を覚えることに精一杯になっている
馴染もうとしない理由①成果主義で交流は必要ないと思っている
職場に馴染もうとしない新人の中には、成果主義で交流は必要ないと思っている人もいます。 「成果さえ出せば、仕事さえできれば良い」と考えているタイプです。
仕事への意欲はありますが、周囲の人と関わろうとする姿勢が見られません。
- ・「雑談は仕事に不要」
- ・「仕事に仲の良さは関係ない」
このように考えており、周囲の人と協力しようとせず全ての仕事を自分でこなそうとします。
周囲からの申し出に応じる形なら協力できることもありますが、基本的には自分で抱えてしまい、わからないことを質問できないケースもあります。
このケースでは、雑談や仲の良さが仕事の効率に良い影響を出すこともあると伝えたり、仕事で問題を抱えていないか気にかけたりすることが大切です。
「自分から人に関わろうとしない人に歩み寄れるようになりたい」という方は、以下の記事を参考にしてみてください。
>自分から話さない人は職場で何を考えている?接し方のコツ5つを紹介
馴染もうとしない理由②コミュニケーションを取るのが苦手で自信がない
コミュニケーションを取るのが苦手で自信がなく、職場に馴染もうとしない人もいます。 周囲に馴染みたいと思ってもどうしたらいいかわからず自分から行動できません。
馴染もうとする気持ちはあるので、こちらから挨拶をしてあげたり、話しかけてあげたりすることで少しづつ馴染むことができます。
また「休み時間に見かけた時は声かけてくれたら嬉しい」などと、新人の自発的な行動を促す声かけをするのも効果的です。
馴染もうとしない理由③飲み会やイベントなどが苦手で仕事以外の場に参加したくない
飲み会やイベントなどに参加したくないと考えており、業務時間外の付き合いに参加しない人もいます。
本人は周囲と馴染む気はあるのですが、誘いを頻繁に断るため周囲からは「馴染もうとする気がない」と見られてしまいます。
どうにか業務時間内で周囲と打ち解けようとしますが、周囲は仕事外でのイベントで仲良くなっており、間に割って入るのが難しいケースも多いです。
あまり騒がしくならず過ごせる少人数の集まりに誘ってみたり、ランチに誘ってみたりすると新人も参加しやすいでしょう。
馴染もうとしない理由④会社や上司・同僚に不満がある
会社や上司・同僚への不満から、職場に馴染もうとしない人も多いです。不満を感じる相手にはあまり近づきたくないでしょう。 「会社の人は話を聞いてくれない」と感じると陥りやすいです。
自分の意見が通らないことがあるのは仕方ないですが、そもそも意見を考慮してもらうことさえできないのは大きなストレスになります。 自分が受け入れられていない感覚になり、相手に不満を感じます。
とくに上司と部下の関係では、上司に決定権があるためこういった不満が生じやすいです。 部下との関係を良好に保つ方法については、次の記事で紹介しています。
馴染もうとしない理由⑤仕事を覚えることに精一杯になっている
仕事を覚えることに精一杯で、職場に馴染むことに意識を向けられない新人もいます。 とくに社会人経験がない新入社員の場合には何もかもが初めての経験で、周囲との関係性まで考えられる人は少ないでしょう。
精神的にも余裕がなく視野が狭くなりがちなので、仕事に対してわからないことがあっても「自分でなんとかしなければ」と気負ってしまい、誰かに質問できないケースもあります。
このケースでは「わからないことがあったら聞いてください」と伝えておいたり、戸惑ってる様子が見られたら「大丈夫?」と声をかけたりしてあげることが大切です。
新人が職場に馴染もうとしない理由が会社にあるケース
以下2つのように、新人が職場に馴染もうとしない理由が会社にある場合もあります。
- ①人間関係がすでに出来上がっている
- ②職場環境が悪い
理由①人間関係がすでに出来上がっている
人間関係がすでに出来上がっていると、新人は職場に馴染むのが難しくなります。
自分一人でいる時に他の人が楽しげに話している様子を見ると、孤独を感じやすく、その時点で仲間外れにされたような気分になることもあるでしょう。
すでに関係性が出来上がっている人たちの輪に入っていくのは、精神的にも負担がかかるものです。 新しいことを覚えるのに精一杯であればなおさらです。
新人のアクションを待つだけではなく、こちらからも声を変えるなど働きかけましょう。
また、複数人で話しかけるよりも1対1の場面で話しかける方が、プレッシャーがかからないので新人も話しやすくなります。
理由②職場環境が悪い
職場環境が悪い状態だと、新人は馴染もうとする努力を止めてしまいます。馴染むこと自体が大変ですし、馴染めたとしてもそこにメリットを感じないからです。
特に以下のような状態の職場だと新人は馴染むことができません。
- ・会話が少なく活気がない
- ・競争が激しく協力しあう空気感がない
- ・業務量が多く皆が疲れて元気がなかったり、怒りっぽかったりする
上記のような職場だと、新人は萎縮してしまい自分から行動するのが難しくなります。
「怒られたらいやだな」「話しかけていいタイミングがわからない」などと感じるでしょう。 このような職場では、新人を受け入れる前に社内コミュニケーションの改善をする必要があります。
社内コミュニケーションを改善する施策については、次の記事をご覧ください。
>風通しの良い職場の作り方5ステップ|最初は聞く姿勢の改善が重要な理由
理由③仕事以外でコミュニケーションをとる機会がない
仕事以外でコミュニケーションをとる機会がない場合、新人は職場に馴染むのが難しくなります。
新人が仕事の話をしようとすると、わからないところを聞く質問が多くなりますが、雑談のない職場だとプレッシャーを感じて質問しにくくなるからです。
仕事とは関係のない話をすることで、緊張がほぐれて新人も仕事について質問しやすくなります。 仕事の休憩時間や間に軽い雑談を入れて、話しやすい空間を作ってあげてください。
ただし、雑談が苦手な人や仕事に関係のない話をするのを嫌う人もいるので、相手の様子を見ながらコミュニケーションをとることが大切です。
職場に馴染もうとしない新人とコミュニケーションを取る方法
職場に馴染もうとしない新人とコミュニケーションを取る方法は以下の3つがあります。
- ①こちらから声をかける
- ②部署やチームを異動させてみる
- ③他の会話方法を試みる
方法①こちらから声をかける
こちらから声をかけることで、職場に馴染もうとしない新人とコミュニケーションが取りやすくなります。
新人は仕事をまだ覚えられていないため、仕事の流れがよくわからず先輩が今忙しいのかどうかを判断することは難しいです。 質問があっても話しかけることができずに困っていることもあります。
こちらから「困っていることない?」「気にせず、なんでも相談して」と歩み寄ってあげることが大切です。
一度、自分が新人だったときのことを思い出して、先輩に話しかける大変さを理解してあげると良いでしょう。
方法②部署やチームを異動させてみる
馴染もうとしない新人がいる場合、部署やチームを異動させてみるのも良いでしょう。
- ・業務内容に不満があり馴染む意欲が湧かない
- ・周囲の人と気が合わず馴染めない
これらの理由から馴染めないこともあるからです。
一度部署やチームを異動させることで、改善する可能性があります。合わないところで仕事をやらせるよりも、生き生きと仕事ができるところを見つけてあげる方が会社にとってもメリットが多いです。
細かい理由についてはそれぞれのケースで異なるため、馴染めていない新人がいる場合には、相談に乗ってあげて何が障害になっているのか見極めることが大切です。
方法③他の会話方法を試みる
他の会話方法を試すのも有効です。 たとえば、直接話すのが苦手でも、文章を書くのは得意という人がいます。
メールや電話、チャットツールなどを取り入れれば、会話が苦手な人でも気軽にコミュニケーションできます。
ちなみにビジネスチャットツールである『DiSCUS』なら、セキュリティにも優れ、ビジネスシーンでも安心して利用可能です。
通知のON・OFFもワンタッチで、仕事に集中したいときは通知をOFFにすれば通知が気になってしまうこともありません。
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まとめ|新人が職場に馴染もうとしないのは職場の問題が原因かも
新人が職場に馴染もうとする姿勢が見られないと、どう接したらいいかわからず戸惑ったり、ストレスを感じたりすることもあるでしょう。
新人が職場に馴染もうとしない原因は様々ですが、職場のコミュニケーション不足が原因であるケースもあります。
新人は職場に馴染もうとするあまり空気を読んで、あえて話しかけない選択をすることもあるのです。 本記事で紹介した方法を実践して、新人が周囲に話しかけやすい雰囲気を作ることが大切です。
なお、自分からコミュニケーションをしようとしない人への接し方については、次の記事でも紹介しているのでこちらも参考にしてください。