なぜ新入社員が心を開かないのか?対策を含めて徹底解説

なぜ新入社員が心を開かないのか?対策を含めて徹底解説

「新入社員が心を開かない」
「どうやって新入社員に接すればいいのだろう?」

新入社員の指導に当たる際、心を開いてくれず苦労した経験はありませんか。

他の人とはコミュニケーションが円滑に進んでいるのに、自分には心を開いてくれないこともあるかもしれません。心を開いてくれないため、仕事の指示もうまく伝えられず苦労したこともあるでしょう。

そこで、この記事では新入社員が心を開かない理由とその対処方法を紹介します。

新入社員が心を開いてくれないと悩んでいる方や、仕事でのコミュニケーションに悩んでいる方は参考にしてみてください。

心を開かない新入社員を放置するリスク

心を開かない新入社員を放置するリスクとして以下2つを紹介します。

  1. ①報連相が減ってしまう
  2. ②退職してしまう人が増える

リスク①報連相が減ってしまう

心を開かない新入社員を放置してしまうと、職場全体で報連相が減ってしまうことがあります。 心を開いていない新入社員は、本人は無意識でも周囲を信用していない雰囲気を出してしまうからです。

信用されていないと感じる相手に対して、積極的にコミュニケーションを取るのはストレスがかかります。 結果として徐々にお互いのコミュニケーションが希薄になり、業務に欠かせない報連相も疎かになってしまうことがあります。

新入社員だけの問題ではなく、職場全体の問題として周囲も解決に向けて動くことが大切です。

なお、報連相がうまくできなくなってしまう原因と解決策については、以下の記事でも紹介しているので参考にしてみてください。

>報連相できない原因と解決策|マインドと環境面の双方からアプローチしよう

リスク②退職してしまう人が増える

心を開かない新入社員を放置すると、退職してしまう人が増えるリスクがあります。 職場内のコミュニケーションが円滑に進まなくなり、トラブルが増えて職場環境が悪化するからです。

トラブルが増えると業務効率が低下して、ピリピリした雰囲気になりやすくストレスを抱える人が増えてしまいます。

その結果、仕事にやりがいを感じなくなった方や悪化した環境に耐えられなくなった方は、退職してしまう恐れがあります。

新入社員が心を開かない2つの理由

新入社員が心を開かない理由として以下の2つがあります。

  1. ①自分の気持ちに整理がついていない
  2. ②会社や上司・同僚に苦手意識がある

心を開かない理由①自分の気持ちに整理がついていない

新入社員が心を開かない理由の1つは、自分の気持ちに整理がついていないからです。 会社では初めての経験が多くあり、経験を言語化して学ぶだけでも精一杯です。

会社で起きた出来事について自分がどう思うのかをまとめるのも難しく、それゆえに自分についてどう伝えたら良いのか戸惑ってしまいます。

「周囲と良い関係を築きたい」と思っていたとしても、うまくそれを表現できないのです。 このケースでは周囲から積極的に声をかけてあげることで、問題が解決することがあります。

このように、自発的な意思表示があまりない人への接し方については、以下の記事で紹介しているので参考にしてみてください。

>自分から話さない人は職場で何を考えている?接し方のコツ5つを紹介

心を開かない理由②会社や上司・同僚に苦手意識がある

会社や上司・同僚に苦手意識があると、心を開かないことがあります。 会社の社風や上司の指導方法などが自分に合わないと思っており、周囲に合わせようとする気持ちが起こりにくくなっている状態です。

また、怒られることで失敗を恐れ萎縮している可能性もあります。

新入社員は仕事に慣れようと必死で、当然ミスもするものです。 ミスを減らすための方法を教えるのはもちろんですが、焦らず仕事に取り組めるような空気作りも大切です。

新入社員の不安や焦りを取り除くことができれば、それだけで焦りによるミスを防げるようになります。

以下記事では、部下の指導で大切な心がけることを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

>部下の指導で心がけるべき7つのこと【重要なのは対話】

新入社員が心を開かない理由が上司にあるケース

新入社員が心を開かない原因が上司にあるケースを3つ紹介します。

  1. ①新入社員の目を気にしすぎている
  2. ②高圧的な態度で接している
  3. ③上司が心を閉ざしている

心を開かない理由①新入社員の目を気にしすぎている

新入社員の目を気にしすぎている上司は、新入社員に不信感を抱かせてしまうことがあります。 新入社員の反応を気にして上司側が自分の気持ちを抑えて行動していると、新入社員は「上司は何を考えているかわからない」と感じるからです。

その結果、上司が近寄り難い存在に感じ、心を開かなくなってしまいます。上司に対する信頼も持てないので、仕事をすることがストレスに感じることも多いでしょう。

そのほか、上司と部下で信頼関係を築けなくなるNG行動として以下2つが挙げられます。

  • ・お願いをしてしまい部下の裁量が大きくなっている
  • ・仕事のやり方に口出ししてしまいやる気を引き出せていない

お願いをしてしまい部下の裁量が大きくなっている

部下に対しては仕事を指示するようにして、お願いする形にはしないでください。

上司としてはきつい言い方にならないように気遣っているつもりであっても「〜の仕事をお願いできますか?」などのようにお願いする形は、部下にとっては不信感を抱くきっかけになります。

「自分で判断できない上司なんだ」と感じるからです。また、判断には失敗した時の責任が伴うため、「業務上でトラブルがあった時に責任を押し付けられるのではないか?」という不安につながります。

仕事のやり方に口出ししてしまい仕事のやる気を引き出せていない

仕事のやり方に口出ししてしまうと、新入社員のやる気を引き出せなくなり、上司として信頼されなくなる可能性があります。

事細かに指示を出され、ただそれをこなすだけの作業は、それを自分がやる意義を見出しづらくモチベーションの維持が難しいです。

入社したばかりの頃は作業を依頼して慣れてもらうことも必要かもしれませんが、それも数日〜数週間で十分でしょう。

新入社員のモチベーションが下がってしまったり、やりがいのある仕事を与えてくれない上司に対して不信感を抱いたりしてしまう前に、仕事の進め方については自由にできるよう取り計らってあげることが大切です。

心を開かれない理由②高圧的な態度で接している

高圧的な態度で接していると、部下は心を開かなくなる可能性があります。 忙しいときに部下がミスを繰り返したり、指示をきちんと聞いていないと感じたりするとイライラしてしまうこともあるでしょう。

こういったイライラした気持ちから、知らず知らずのうちに、部下に高圧的な態度をとってしまうこともあります。

高圧的な上司に対して新入社員は「何を言っても聞いてもらえないだろうな」と感じ、心を閉ざしてしまいます。

新入社員がミスをするのは当たり前です。 怒りをぶつけるのではなく、何がミスの原因になっており、次にどうしたらいいのかを論理的に示すことが大切です。

心を開かれない理由③上司が心を閉ざしている

上司が心を閉ざしていると、新入社員も心を開けなくなります。 「すべての責任は自分にある」などと考えていると、自分を責めてしまいます。

こうなると、新入社員に次にどうしたらいいかなどの指示を出すといった、コミュニケーションを取れなくなっていきます。

新入社員側からすれば、「何を伝えても上司が抱え込んでしまう」と感じるため、意見が言えなくなってしまいます

上司が部下の責任をとるのは当たり前ですが、部下がうまく仕事をこなすために必要な知識や考え方を教えてあげることも上司の仕事です。

部下の話を聞いて、何がわからなかったのかを明らかにし、一緒に問題を解決する姿勢を持つことが大切です。

心を開かない新入社員の心を開かせる方法

心を開かない新入社員の心を開き、円滑なコミュニケーションを実現するためには、以下3つの方法が有効です。

  1. ①正しい上下関係を築いて信頼してもらう
  2. ②新入社員と仲が良い職場の人に相談する
  3. ③ツールも活用する

方法その①正しい上下関係を築いて信頼してもらう

新入社員の心を開かせるには、正しい上下関係を築いて信頼してもらうことが大切です。

正しい上下関係を築く方法として以下の2つを紹介します。

  • ・お願いではなく指示をする
  • ・目指すべき成果と納期を伝えて仕事のやり方は自由にさせる

お願いではなく指示をする

部下に指示を出して業務を行ってもらい、その責任を負うのが上司の仕事です。

一見すると指示を出すことは、威圧的で部下に対する思いやりにかける行動に見えるかもしれません。 しかし、指示を出すと「責任は上司である自分にあり、成果を出すために必要なことは教える」という姿勢を示せるため、部下は安心します。

こういった威厳のある対応は部下が安心して業務に集中するためには必要不可欠なのです。

目指すべき成果と納期を伝えて仕事のやり方は自由にさせる

部下に仕事の指示を出す時には、目指すべき成果と納期を伝えて仕事のやり方は本人が決められるようにしましょう。

仕事のゴールが明確になると「どうすればゴールを達成できるか?」という問いが生まれます。 そして新入社員が自分の意思でやり方を創意工夫していくことで、他の誰でもなく自分が仕事をする意味を実感し、やりがいも得られます。

新入社員は何をすべきかが明確でやりがいのある仕事を任せてくれる上司を信頼するようになり、心を開いていくでしょう。

方法その②新入社員と仲が良い職場の人に相談する

新入社員と仲が良い職場の人に相談するのもおすすめです。 一度職場を見渡してみて、新入社員と仲のいい人を探してみてください。

もしかしたら、新入社員もその人にあなたとの関係性について相談しているかもしれません。

もしそうであれば、あなたに対してどんな印象をもっているのかを聞けるでしょう。 そこからどう接したら、新入社員が安心して心を開けるのかが見えてくるはずです。

方法その③ツールも活用する

コミュニケーションツールの活用も検討してみましょう。 たとえばビジネスチャットツールなら、周囲に会話を聞かれる心配がないため、新入社員が心を開いて本音を打ち明けてくれることもあります。

また、ビジネスチャットツールは気軽なコミュニケーションに長けており、業務で生じるちょっとした質問をするのに便利です。

チャットのメッセージは受け取る側が好きなタイミングで閲覧できるため、あなたが新入社員への対応で仕事への集中力を切らしたり、新入社員が質問をするタイミングを伺って気疲れしたりすることもありません。

ちなみにビジネスチャットツール『DiSCUS』なら、高いセキュリティ性能を誇っており、セキュリティを担保してチャットコミュニケーションを行いたい場合に最適です。

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まとめ|新入社員が心を開かない原因を探してみよう

新入社員が心を開かない原因は新入社員側にある場合もあれば、上司の接し方によるものであることもあります。

そのどちらであったとしても、上司側からアプローチすることで解決可能です。 上司が介入して解決することで、新入社員は上司を信頼して心を開いてくれるようになります。

自分から歩み寄って、新入社員と良い関係性を築いていきましょう。

もし「自分にはそんなコミュニケーション能力はない」と感じるのなら、次の記事を活用してみてください。

>コミュニケーション能力を高めるには?絶対に押さえるべき5つのコツ

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