【チャットツール】Webで使えるフリーソフト5選|ビジネス利用なら知っておきたい選び方
「仕事にチャットを導入したい」
「Webで簡単に使える無料ツールがよい」
チャットツールは、ビジネスの効率化・生産性アップに役立ちます。しかし、最初から導入に手間やコストをかけることに抵抗がある方もいるでしょう。自社の状況によってはチャットが不要なケースもあるからです。
そこでこの記事では、料金と導入の手間がかからないフリーで使えるWeb版ビジネスチャットを紹介します。
セキュリティ性能が高く、ビジネスの利用におすすめなデザインのツールをピックアップしているので、ぜひ参考にしてみてください。
【この記事の内容】
フリーのWeb版だけではない!ビジネスチャットの分類
まずビジネスチャットはフリーで使えるWeb版ビジネスチャット以外にも種類があります。そのほかの種類についても理解しておくことで、Webで使えるフリーチャットをより使いこなせますし、自社に合うツールを見つけやすくなります。
「ツールをしっかり活用していきたい」「適切なツールを選びたい」という方はここで確認しておきましょう。
ビジネスチャットの分類方法は以下2つがあります。それぞれの組み合わせによってツールの特性が決まります。
- ①価格
- ②利用形式
①価格
ビジネスチャットは無料のものと有料のものがあります。
コストをかけたくない場合には無料ツール、機能や利用期間の制限を受けたくない場合には有料ツールがおすすめです。
また、有料ツールの中には使用感を確かめられる無料トライアルを実施しているものもあります。「実際に使ってからツールを選びたい」という場合には、無料トライアルを活用してみてください。
②利用形式
利用形式には以下3つがあります。
- ①Web(クラウド/SaaS):導入の手間が少なくコストが低い
- ②オンプレミス(自社サーバー):カスタマイズ性とセキュリティ性能が高い
- ③オープンソース:カスタマイズ性が高くコストが低い
オンプレミスとオープンソースはカスタマイズ性が高い代わりに、自社サーバー内にチャットシステムを構築する必要があるため導入に手間がかかります。
Webで利用できるチャットはカスタマイズ性は低いですが、最も導入に手間がかからず手軽に使える形式のツールです。
フリーで使えるWeb版ビジネスチャットのメリット
前章でビジネスチャットの分類を紹介しました。その中でもフリーで使えるWeb版ビジネスチャットは、以下2つのメリットがあります。
魅力を感じる場合には、フリーで使えるWeb版ビジネスチャットの導入を検討してみてください。
- ①コストがかからない
- ②導入準備に手間がかからない
①コストがかからない
無料で使えるのが大きな魅力です。チャットツールは継続して使うものなので、少しの料金の差であっても使い続けるにつれてかかるコストに大きな差が出てきます。
コストをおさえて経営を安定させたい場合や、チャットに割く予算に余裕がない場合には無料で使えるチャットを利用するとよいでしょう。
②導入準備に手間がかからない
Webで使うタイプのビジネスチャットは、すでにシステムが出来上がっているため登録するだけで利用できます。導入に手間がかからないので、すぐにチャットを利用して社内体制を変えたい場合に向いています。
導入に手間のかかるオンプレミスやオープンソースで使うビジネスチャットの、導入準備中に代替手段として利用するのもよいでしょう。
フリーで使えるWeb版ビジネスチャットの利用がおすすめなケース
フリーで使えるWeb版ビジネスチャットのメリットを踏まえると、以下4つのケースでの利用がおすすめです。
- ①コストをかけたくない
- ②導入に手間をかけたくない
- ③ビジネスチャットをお試ししてみたい
- ④利用期間や機能に制限があっても構わない
①コストをかけたくない
チャットにコストをかけたくない場合には、無料で使えるツールの利用がおすすめです。コスパの高いツールであっても、長く使っていくうちに利用人数が増えるなどしてコストが膨らむ可能性もあります。
コストをかけずに始めて徐々にコストをかけるのは簡単ですが、いったんかけてしまったコストを削減するのは労力がかかるものです。
「とにかくコスト削減をしておきたい」「必要を感じてからコストをかけてより効率化を目指したい」という場合には、無料で使えるツールからチャットを導入してみてください。
②導入に手間をかけたくない
導入に手間をかけたくないのであれば、登録するだけですぐに利用できるWeb版ビジネスチャットツールがおすすめです。
最初は社員のユーザー登録や通知などの設定が必要ですが、ITツールやデジタル機器の操作に慣れた人なら早ければ数分で完了するものです。
システムの構築が必要なオンプレミスやオープンソースと比べると、導入にかかる手間は圧倒的に少ないと言えます。
手間をかけずすぐに導入できれば、チャットが生産性アップに役立つかどうかの効果測定も迅速に済み、その分だけスピーディーに自社にとってよりよい業務の進め方を模索していけます。
導入準備に人手を割きたくない場合や経営判断の速さに重きをおいている場合には、Web版のビジネスチャットを導入してみましょう。
③ビジネスチャットをお試ししてみたい
ビジネスチャットを使ったことがなく、どんなものなのかを試してみたい場合にはフリーで使えるWeb版ビジネスチャットがおすすめです。手間もコストもかからないため、気軽に試せますし失敗してもリスクがないからです。
手間のかかるオンプレミスやオープンソースのツールを使うのは、Web版でチャットの有効性を実証してからでも遅くありません。フリーで使えるWeb版ビジネスチャットで、自社にとってビジネスチャットが生産性アップに役立つのかどうかを試してみましょう。
④利用期間や機能に制限があっても構わない
無料で使えるビジネスチャットツールは、利用期間や使える機能に制限があることがほとんどです。
どんな制限がかかるのかを事前に確認した上で、自社での利用に適しているのであれば導入するのがおすすめです。たとえば「ビジネスチャットをお試ししたい。1週間も使えば判断できるだろう。」と感じるなら、無料での利用期間が1週間あるツールを選べば、導入の可否を判断するには十分でしょう。
このように、期間や機能の制限があっても問題ないのであれば、フリーで使えるビジネスチャットを導入してみてください。
フリーで使えるWeb版ビジネスチャットツールの選び方
ここまで読んで「自社にはフリーで使えるWeb版ビジネスチャットが適している」「導入を検討したい」と感じた方もいるでしょう。
実際にツールを選ぶ際には、以下5点に基づいてツールを比較することでより自社に適したツールを見つけられます。
- ①利用期間や機能の制限はあるか
- ②セキュリティ対策は十分か
- ③有料版の価格は予算内か
- ④ステータス表示があるか
- ⑤使いやすいデザインか
①利用期間や機能の制限はあるか
まずは利用期間や機能に制限があるのか、どの程度の制限があるのかを確認してください。
たとえば「お試しではなく通常業務で継続的に使いたい」という場合には、利用期間に制限のあるツールは向きません。また「たくさんのデータを管理したい」という場合には「1GB」のストレージしか利用できないツールは適さないでしょう。
利用したい期間や機能が十分に備わっているかを確認することで、ミスマッチを防いでいきましょう。
②セキュリティ対策は十分か
セキュリティ対策が行われていて、機密性の高い情報でも安心して取り扱えるかを確認してください。
ビジネスにおける連絡では、未発表の製品情報や顧客情報など外部に漏らしてはいけない情報を扱う機会が多くあります。安心して業務上のやりとりをするためにも、情報漏洩リスクの低いツールを選ぶことが重要です。
通信は暗号化されているのか、データの保管場所は安全性が高いのかなどをチェックしてみましょう。大手企業など名の知れた企業が利用しているツールは、安全性が高い傾向があるので導入事例もあわせてチェックするのもおすすめです。
③有料版の価格は予算内か
有料版へのアップグレードは可能か、料金は予算内であるかも確認しましょう。
最初は制限内での利用でも十分だと感じたとしても、利用を続けていく中で利用人数が増えるなどしてより高い機能が必要になることもあります。
その際、他のツールに乗り換えるとなると、データの移管やマニュアルの整備などに手間がかかります。社員も使い方を1から覚える必要があり、不満の声が出る可能性もあるでしょう。
そのため、最初からアップグレードができるツールを選んでおくのがおすすめなのです。さらに、コストが低く予算に余裕をもって利用できるかどうかも確認しておくとより安心です。
④ステータス表示があるか
ユーザーのステータス表示があるかどうかも確認してみましょう。
ステータス表示とは、オンラインかオフラインか(ツールにログインしているかどうか)の表示などです。ログイン状況がわかればすぐに内容を確認してもらえるかどうかもわかります。
また、テレワークでの利用なら勤怠管理にも役立ちますし、連絡をするタイミングを図りやすくコミュニケーション不足解消につながるでしょう。
⑤使いやすいデザインか
操作方法が画面を見ただけでわかるようなデザインになっているかどうかを確認してみましょう。
人によってITツールが得意か不得意か、慣れているか慣れていないかが異なります。ツールを使いこなせない人が1人でもいると、連絡が偏ったり滞ったりして社内のコミュニケーションがうまくいかなくなる可能性があります。
利用を想定している社員全員が問題なく利用できるデザインのツールを選ぶようにしましょう。さらに、操作方法を伝えるためのマニュアルの整備や社員研修の実施なども組み合わせると、よりツールの活用を促せます。
フリーで使えるおすすめWeb版ビジネスチャットツール5選
フリーで使えるWeb版ビジネスチャットツールを5つ紹介していきます。どれも無料でWebでの利用が可能ですが、利用期間や機能の制限が異なります。自社にあうツールを探してみてください。
- ①ChatWork
- ②Slack
- ③Google Chat
- ④Microsoft Teams
- ⑤
①ChatWork
ChatWork(チャットワーク)は、日本国内の利用者数NO.1を誇っているチャットツールです。30万社以上の企業が導入している実績があるため、ビジネス利用でも安心です。
無料プランでは履歴の保存期間に制限があり、直近40日間の5,000件のメッセージまでしか閲覧できません。また、メッセージの検索機能が利用できないため、データ管理をする際には注意が必要です。
有料版は1ユーザー月額500円(年間契約の場合)から利用可能です。料金プランは複数あるため、詳しく知りたい方は公式サイトにて確認してみてください。
②Slack
Slack(スラック)はチームでの連絡がスマートに行えるチャットツールです。
全体チャットに加えて、メンバーを選んで利用できるチームチャットがあります。たとえば、社内全体のチャットルームを設け、その中で部署ごとのチャットルームをつくるなどの活用ができるのです。
フリープランでは90日間までの履歴が利用可能です。それ以前のデータも保存しておきたい場合には、有料プランへの切り替えが必要になります。
有料版は1ユーザー月額935円から利用可能です。Slackの導入がおすすめなケースや詳しい料金プランを知りたい方は、以下の記事も読むことをおすすめします。
>ビジネスチャット 「Slack(スラック)」の魅力と料金プラン|導入がおすすめなケースとは?
③Google Chat
Google Chat(グーグルチャット)は、Googleアカウントにて利用できるチャットツールです。
GoogleドキュメントやGoogleスプレッドシートなどのデジタルファイルを、シームレスに共同編集できるのが魅力です。アカウントをもっている場合には、新規登録は不要になります。
無料プランでは送信したメッセージを編集したり削除したりなどの操作ができません。誤送信をした際は編集や削除ができないため、ミスコミュニケーションが起きやすいでしょう。
有料プランは1ユーザーあたり月額680円から利用可能です。料金プランや利用をおすすめするケースについて知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。
>ビジネスチャット「Google Chat」の導入が向いているケース3つ【料金プランも紹介】
④Microsoft Teams
Microsoft Teams(マイクロソフトチームズ)は、WordやExcelファイルの共有が容易で78言語に対応しているチャットツールです。
普段からWordやExcelを使用している場合や、海外の拠点がある場合などにおすすめです。Microsoftのアカウントをもっていれば新しく作成する必要がないので、導入の手間も少ないでしょう。
フリープランではクラウドストレージを1ユーザーあたり5GBまで利用可能です。またグループ会議が最長で60分までなので、長時間の会議を行う機会が多いのであれば有料プランへ加入する方がよいでしょう。
有料プランは1ユーザーあたり月額430円(年間契約の場合)から利用可能です。Microsoft Teamsは料金プランが複数あるため、加入する場合にはプランをよく確認するようにしましょう。詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
>ビジネスチャット「Microsoft Teams」の魅力|導入がおすすめなケースや料金プランを紹介
⑤
(ディスカス)は日本製でセキュリティが強固なのが魅力のビジネスチャットツールです。
チャット機能に注力しているため、ツールの画面がシンプルで使いやすくコストが低いのも人気の秘密です。無料プランの申し込みは以下のリンクより最短1分で完了します。興味がある方は気軽に申し込んでみてください。
まとめ|フリーで使えるWeb版ビジネスチャットから始めてみよう
フリーで使えるWeb版ビジネスチャットについて紹介しました。
コストがかからず導入の手間も少ないため、手軽にビジネスチャットを導入したい場合におすすめです。とは言え、無料ツールは期間や機能に制限があります。ストレスなく利用したいのであれば有料プランの利用も検討しましょう。
有料ツールについては以下の記事にて紹介しています。19個のツールを料金や機能など複数の観点から比較しており、一覧表にまとめているのでツール探しの手間を省けます。ぜひご活用ください。