ビジネスチャット「Microsoft Teams」の魅力|導入がおすすめなケースや料金プランを紹介
「Microsoft Teams」はコミュニケーションを円滑にするビジネスチャットツールです。大手企業であるMicrosoft社が提供しているため、信頼性が高く気になっている方も多いでしょう。
そこでこの記事では「Microsoft Teams」について網羅的に紹介していきます。「Microsoft Teams」ならではの魅力や利用がおすすめなケースについてもお伝えするので、利用を検討している人はぜひ参考にしてみてください。
【この記事の内容】
「Microsoft Teams」と他のビジネスチャットとの違い・魅力
「Microsoft Teams」は他のビジネスチャットツールと比較して、以下4つの魅力をもっています。
- ①チャットの単位が3種類ある
- ②Word・Excelなどとの連携ができる
- ③最大300人までのウェブ会議が可能
- ④78言語に対応している
ビジネスチャットツール選ぶ際にはそれぞれのツールの魅力を理解することが重要です。「Microsoft Teams」の魅力について確認し、自社に合っているかどうか吟味してみてください。
①チャットの単位が3種類ある
一般的なビジネスチャットでは、個人間のチャットとグループでのチャットの2種類しかありません。しかし「Microsoft Teams」は以下3種類のチャットが利用可能で、より柔軟なコミュニケーションができます。
- ①個別チャット:1対1でのやり取りに使う
- ②チームチャット:複数人でのやり取りに使う
- ③チャネルチャット:チーム内の限られた人にだけ連絡したいときに使う
特徴的なのが③のチャネルチャットです。チームチャットに参加している人の中から一部の人を選択し、その人たちだけに連絡できます。たとえば、部署単位でチームチャットを活用し、プロジェクト単位でチャネルチャットを活用するといった使い方が可能です。
一般的なビジネスチャットツールでは、限られた人にだけ連絡しようとするとその都度トークルームを作成しなければいけません。トークルームが増え過ぎてしまって管理に時間や手間がかかってしまうのが難点です。
しかし「Microsoft Teams」のチャネルチャットを使えば、チームチャットにチャネルが含まれており管理が容易です。「管理を簡単にしたい」「トークルームが増えがち」という場合におすすめのツールと言えるでしょう。
②Word・Excelなどとの連携ができる
「Microsoft Teams」はWordやExcelなど、Microsoftが提供しているツールとの連携が大きな魅力です。チャットの機能もWordなどの文書作成ツールの機能も、Microsoftのアカウント1つでまとめて管理できます。
同じアカウントで利用できるため、添付ファイルをひらけば面倒なログイン作業もなくすぐに作業に移れます。また、チームで同じファイルを共有し、同時に編集することも可能なので複数人で文書を作成したい場合にも優れているでしょう。
また、詳しくは後述しますが「Microsoft Teams」は「Office 365」「Microsoft 365」に含まれているサービスです。すでに「Office 365」「Microsoft 365」のプランに加入している場合には、追加料金なしで「Microsoft Teams」を利用できるのです。
③最大300人までのウェブ会議が可能
「Microsoft Teams」では最大300人まで同時にウェブ会議に参加できます。ビジネスチャットツールの中でも参加可能人数が多いのが大きな魅力です。
ただし、ウェブ会議とは音声のみの会議のことを指すので注意してください。映像を伴うビデオ会議については最大20人までの参加となっています。
④78言語に対応している
「Microsoft Teams」では78言語に対応しています。日本語以外の言語で送信されたメッセージも翻訳してもらえるため、海外とのやりとりでもスムーズに行えます。
ただ、ツールの使い方などを解説するページである「ヘルプ」や「FAQ」については、37言語までの対応です。その他の言語についてはサポートページがないため、注意してください。
「Microsoft Teams」の利用がおすすめなケース
ここまで紹介した「Microsoft Teams」の魅力を踏まえ、利用がおすすめなケース3つについても見ていきましょう。
- ①大企業
- ②グローバル企業
- ③「Office 365」「Microsoft 365」を利用している
以上3つに当てはまる場合には「Microsoft Teams」の利用を前向きに検討してみてください。
①大企業
「Microsoft Teams」は最大300人までウェブ会議に参加可能なため、会議の規模が大きくなりやすい大企業に向いています。
会議中にホワイトボード機能が利用でき、話の内容を視覚的に整理できます。参加人数が多い会議でも、話の筋が逸れてしまったり、内容を理解できない人が出てしまったりするリスクを減らせるのは大きな魅力でしょう。
もちろん、大企業ではなくても大人数での会議を遠隔で行いたい場合の利用もおすすめです。
②グローバル企業
「Microsoft Teams」はグローバル企業での利用に向いています。78言語に対応しており、メッセージの内容も翻訳してくれるからです。社内公用語が決められていなくても社員同士でスムーズなコミュニケーションができるでしょう。
また、グローバル企業ではなくても在日外国人の採用が多い場合は、翻訳機能がついている「Microsoft Teams」が役立ちます。
③「Office 365」「Microsoft 365」を利用している
前述した通り「Microsoft Teams」の料金は「Office 365」や「Microsoft 365」の利用料金に含まれています。すでにどちらかのサービスを利用している場合には、無料で「Microsoft Teams」を使えます。
コストをかけずにチャットを利用できる上に、普段使いしているWordやExcelなどとの連携も容易なのは大きな魅力でしょう。
「Microsoft Teams」が含まれている「Office 365」と「Microsoft 365」
「Microsoft Teams」だけを利用するプランもありますが「Office 365」「Microsoft 365」のサービスの一部としても利用可能です。「Microsoft Teams」を利用する場合にはいずれかのプランに加入することになりますが、Wordなどとの連携の便利さを踏まえれば、Wordなどの利用料も含まれているプランが便利です。
以前は「Office 365」「Microsoft 365」は別のものでしたが、現在は「Microsoft 365」の呼称に統一されています。インターネット上には「Office 365」との表記が見られることもあるため、混乱しないように注意してください。
ただし、大企業向けプランの一部には「Office 365」の呼称が残っています。
「Microsoft Teams」「Microsoft 365」「Office 365」の料金プラン
「Microsoft Teams」を使用する場合には、「Microsoft Teams」だけのプランと「Microsoft 365」もしくは「Office 365」(大企業向けのみ)の3つのいずれかに加入することになります。それぞれの料金プランを紹介していくので、自社に合ったプランを探してみてください。
なお「Microsoft Teams」「Microsoft 365」は家庭用プランや教育機関向けプランもありますが、本記事は企業向けを想定しているため企業向けプランのみを扱います。
「Microsoft Teams」の料金プラン
「Microsoft Teams」の企業向けプランは以下4つがあります。(価格は税抜き表示です。)
- 【Microsoft Teams】
- ・月額料金(1ユーザー):無料
- ・グループ会議:最大60分
- ・会議参加人数:最大100人まで
- 【Microsoft Teams Essentials】
- ・月額料金(1ユーザー):430円(年間契約)
- ・グループ会議:最大30時間
- ・会議参加人数:最大300人まで
- 【Microsoft 365 Business Basic】
- ・月額料金(1ユーザー):650円(年間契約)
- ・グループ会議:最大30時間
- ・会議参加人数:最大300人まで
- ・会議のレコーディングと文字起こし
- ・Officeのアプリ8つ
- 【Microsoft 365 Business Standard】
- ・月額料金(1ユーザー):1,360円(年間契約)
- ・グループ会議:最大30時間
- ・会議参加人数:最大300人まで
- ・会議のレコーディングと文字起こし
- ・ウェビナーの開催
- ・出席者登録とレポートのツール
- ・顧客の予約管理
- ・Officeのアプリ10つ
料金が上がるほど使用できる機能が多くなります。以上4つのプランの中では、料金と機能のバランスがよい【Microsoft 365 Business Basic】が最も人気です。
>「Microsoft Teams」の料金プランを詳しく見てみる
「Microsoft 365」の料金プラン
「Microsoft 365」の料金プランは一般企業向けと大企業向けに分かれています。
一般企業向けプラン
一般企業向けプランは以下の通りです。なお、チャット機能とグループ会議が両方とも使用できないプランについては省略しています。(価格は税抜き表示です。)
- 【Microsoft 365 Business Basic】
- ・月額料金(1ユーザー):650円(年間契約)
- ・会議参加人数:最大300人まで
- 【Microsoft 365 Business Standard】
- ・月額料金(1ユーザー):1,350円(年間契約)
- ・会議参加人数:最大300人まで
- ・ウェビナー開催
- ・出席者登録とレポートのツール
- ・顧客の予約を管理
- 【Microsoft 365 Business Premium】
- ・月額料金(1ユーザー):2,390円(年間契約)
- ・会議参加人数:最大300人まで
- ・ウェビナー開催
- ・出席者登録とレポートのツール
- ・顧客の予約を管理
- ・高度なセキュリティ
どのプランもチャット・通話・グループ会議が可能です。アプリの数は異なりますが、Officeの主要なアプリはどのプランでも使用可能なため「Microsoft Teams」を使用する目的だけであれば、最安値のプランでも十分でしょう。
>「Microsoft 365」の一般企業向けプランを詳しく見てみる
大企業向けプラン
「Microsoft 365」の大企業向けプランは以下の通りです。(価格は税抜き表示です。)
- 【Microsoft 365 E3】
- ・月額料金(1ユーザー):3,910円(年間契約)
- ・チャット機能
- 【Microsoft 365 E5】
- ・月額料金(1ユーザー):6,200円(年間契約)
- ・チャット機能
- ・電話会議
- ・生産性の分析
- 【Microsoft 365 F3】
- ・月額料金(1ユーザー):870円(年間契約)
- ・一部のチャット機能
>「Microsoft 365」の大企業向けプランを詳しく見てみる
「Office 365」の料金プラン
「Office 365」の料金プランは以下の通りです。なお、チャット機能とグループ会議が両方とも使用できないプランについては省略しています。(価格は税抜き表示です。)
- 【Office 365 E1】
- ・月額料金(1ユーザー):1,090円(年間契約)
- ・チャット機能
- 【Office 365 E3】
- ・月額料金(1ユーザー):2,500円(年間契約)
- ・チャット機能
- ・Officeのアプリ
- 【Office 365 E5】
- ・月額料金(1ユーザー):4,130円(年間契約)
- ・チャット機能
- ・電話会議
- ・Officeのアプリ
- ・高度なセキュリティ
- ・生産性の分析機能
よりシンプルでコスパのよいビジネスチャットをお探しなら『DiSCUS』
ビジネスチャットツールを選ぶ際に大切な視点の1つとして「使いやすさ」が挙げられます。使いにくいツールは使い方を覚えるのに時間や労力がかかるため、社内への浸透がしにくくなってしまいます。社内に浸透せずツールの導入に失敗してしまうケースは少なくありません。
機能が多いほど仕事の柔軟性が上がりますが、要素が多いため画面が見にくく操作が複雑になる傾向があります。多くの機能を必要としないのであれば、無理に多機能のツールにするのではなく使いやすいものを選ぶのがおすすめです。
ちなみに『DiSCUS』はチャット機能に特化しており、シンプルでわかりやすい画面が特徴のビジネスチャットツールです。操作が直感的にできるため、社内への浸透もスムーズに進みます。コストパフォーマンスも高く、リーズナブルに利用可能です。
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まとめ|ビジネスチャット「Microsoft Teams」はOfficeアプリとの連携が魅力
「Microsoft Teams」について紹介しました。「Microsoft Teams」はWordなどのOfficeアプリとの親和性が高く、すでにOfficeアプリを使用している企業におすすめなツールです。
「Office 365」や「Microsoft 365」をすでに使用している場合には、追加料金なしで「Microsoft Teams」の機能を使用できることも多くあります。ただ、料金プランによっては一部機能に制限がかかることもあるので注意が必要です。利用したい機能を明確にし、自社に最適な料金プランを見つけてみてください。
なお「その他のツールについても知りたい」「複数のツールを比較検討したい」という方は、以下の記事もご覧ください。