ビジネスチャット「Google Chat」の導入が向いているケース3つ【料金プランも紹介】
「ビジネスチャットを利用したい」
「信頼のおけるGoogleが提供しているツールがあれば知りたい」
「自社に合っているか判断する方法も知りたい」
本記事は以上のように考えている方向けに、Googleが提供しているビジネスチャット「Google Chat」について紹介していきます。「Google Chat」が自社にとって向いているかどうかについて判断できるよう、おすすめなケースや料金プランもお伝えしていきます。
ビジネスチャットの導入を検討している方や「Google Chat」について詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
【この記事の内容】
Googleが提供しているビジネスチャット「Google Chat」とは?
Googleが提供しているビジネスチャットは「Google Chat(グーグルチャット)」です。オリコンの顧客満足度調査においては、ビジネスチャット24社中「Google Chat」が1位に輝いています。とくにツールの使いやすさについては高い評価を獲得しています。
「Google Chat」はGoogleアカウントにて利用できるため、日ごろからGoogleアカウントを使用している場合にはアカウント取得の手間がないのが魅力です。大手企業であるGoogleが運営しているという点も信頼度が高く、安心して利用できるビジネスチャットを探している方に向いているでしょう。
ただ、Googleは「Google Chat」のほかにもコミュニケーションツールを提供しています。「Google Chat」と似ているサービスについても紹介していきます。違いを理解して、混同しないようにしたり自社に合ったサービスを活用したりしてみてください。
- ①Google Workspace
- ②G suite
- ③Google Hangouts
- ④Google Meet
①Google Workspace
「Google Workspace(グーグルワークスペース)」は業務に必要なさまざまなツールを利用できるサービスです。
「Google Chat」はもちろんのこと、メールが使える「Gmail」、クラウドサービスの「Google ドライブ」などがGoogleアカウント1つで利用できます。1つのアカウントで利用できるため、面倒なログイン作業が必要なくスムーズに業務を進められるのが特徴です。
「Google Chat」を導入したい場合には「Google Workspace」の料金プランに加入することになるので、覚えておきましょう。
②G suite
「G suite」は「Google Workspace」の旧名称です。すでに「G suite」の新規登録はできないようになっており、既存のユーザーも順次「Google Workspace」へと移行する予定になっています。
③Google Hangouts
「Google Hangouts(グーグルハングアウト)」はチャットやビデオ通話ができるコミュニケーションツールです。以前は「Hangouts Meet (ハングアウトミート)」と呼ばれていました。
機能としては「Google Chat」とほとんど同じですが、個人向けでプライベートでの利用を想定されています。企業単位で利用するのであれば「Google Workspace」の料金プランに加入して「Google Chat」を使うべきでしょう。
④Google Meet
「Google Meet(グーグルミート)」は高音質・高画質でビデオ通話ができるツールです。
「Google Workspace」のサービスにも含まれています。ビデオ通話のみでよいのであれば「Google Meet」のみを使うとよいでしょう。無料でGoogleアカウントを作成すれば利用可能です。
Googleのビジネスチャット「Google Chat」がおすすめなケース
「Google Chat」の利用がおすすめなケースは以下3つです。3つに当てはまる場合には、さらに機能などを確認しながら導入を検討してみてください。
- ①Googleアカウントをもっている
- ②Googleのサービスをよく利用している
- ③人気のあるビジネスチャットを利用したい
①Googleアカウントをもっている
Googleアカウントをすでに所持している場合には「Google Chat」の利用がおすすめです。「Google Chat」はGoogleアカウントにて利用するからです。新たに会員登録する必要がなくすぐに使い始められます。
②Googleのサービスをよく利用している
Googleのサービスをよく利用する場合には「Google Chat」の導入がおすすめです。「Google Chat」はGoogleの他ツールとの連携がしやすいからです。
たとえば、文書を作成できる「Googleドキュメント」や「Googleスプレッドシート」などが挙げられます。同じアカウントにて操作できるため、ファイルの共有がスムーズに行えます。
③人気のあるビジネスチャットを利用したい
人気があり信頼性の高いビジネスチャットを利用したいなら「Google Chat」の利用がおすすめです。「Google Chat」は大手企業であるGoogleが提供しているツールであり、ビジネスチャットツールの中でも顧客満足度が高いからです。
人気があり多くの人が利用しているツールであれば、社外とのやり取りをする際もお互いの利用環境が整っているためスムーズに進みます。社外との打ち合わせなどに活用したい場合にも適したツールと言えるでしょう。
Googleのビジネスチャット「Google Chat」が向いていないケース
「Google Chat」の利用が向いていないケースは以下3つが挙げられます。
- ①コストを抑えたい
- ②シンプルなツールを使いたい
- ③Googleアカウントや各種サービスを利用していない
もちろん、以上3ケースであっても「Google Chat」の利用は可能です。しかし「Google Chat」ならではの魅力を活用しにくいことがあるので他のツールの導入も検討してみましょう。
①コストを抑えたい
ツールの導入や運用にかかるコストを最小限に抑えたい場合には、他のツールを選ぶ方がよいかもしれません。
「Google Chat」は「Google Workspace」の中に含まれているため、チャットのほかにもさまざまな機能が利用できます。その分だけ他のビジネスチャットツールの利用料と比較して割高な印象です。
自社の予算に見合っているか、不要な機能が付いていない他のツールによりコストが安いものがないか、などを検討してみるのもよいでしょう。
②シンプルなツールを使いたい
デザインがシンプルで使いやすいツールを探している場合には、他ツールの利用も検討してみましょう。
「Google Chat」はビジネスチャットの中でも使いやすさに定評がありますが、多機能であるためITに疎い世代や苦手意識のある社員にとっては操作が難しい可能性があります。操作が難しいと社員にとってはツールを使うこと自体が苦痛になり、業務に対してストレスを感じたり、ツールの使用を避けることで業務が滞ってしまったりすることもあるでしょう。
社員のITリテラシーを考慮した上でどのツールを導入するかを検討してみてください。
③Googleアカウントや各種サービスを利用していない
「Google Chat」の大きな魅力は、1つのGoogleアカウントにて複数の機能をシームレスに使えることです。そのため、Googleアカウントを所持していなかったり、その他のサービスを利用していなかったりする場合にはあまり向きません。
もちろん、ツールの導入を機にアカウントを作成し、文書作成ツールなどもGoogleのサービスに切り替えるのも手でしょう。しかし、導入に際してマニュアルの整備や社員研修の準備の手間が増えます。
「ツールを導入してすぐに生産性アップを狙いたい」「なるべく手間なく導入したい」という場合には、他の選択肢も検討してみてください。
Googleのビジネスチャット「Google Chat」の主な機能
ここまで「Google Chat」の利用が向いているケースと向いていないケースについて紹介しました。自社の状況と照らし合わせた上で「利用を前向きに検討したい」と感じた場合には「Google Chat」の機能について確認してみましょう。
通常のチャット機能に加えて、主に以下4つの機能があります。
- ①Googleアカウントとサービスの連携
- ②タスク管理機能
- ③検索機能
- ④bot機能
①Googleアカウントとサービスの連携
「Google Chat」はGoogleアカウントで使用でき、Googleが提供している他サービスとの連携が大きな魅力です。「Google Workspace」で使用できるサービスは以下の通りです。
- ・Gmail(メール)
- ・Google Meet(ビデオ通話)
- ・共有カレンダー
- ・Googleドライブ(クラウドサービス)
- ・Googleドキュメント(Wordのような文書作成ツール)
- ・Googleスプレッドシート(Excelのような表計算ツール)
- ・Googleスライド(PowerPointのようなプレゼン資料作成ツール) など
ただし、加入するプランによって使用できるサービスの機能に制限があります。プランを選ぶ際には使用したいサービスがどの程度使えるかを確認するようにしてください。
②タスク管理機能
「Google Chat」ではタスク管理機能を活用できます。自分のタスクを作成するだけでなく、チャットのグループ内で相手にタスクを割り当てることもでき、上司が部下に仕事を割り振る際に便利です。
グループ全体で誰が何をしているのかを可視化できるのも魅力です。仕事量が把握できるため連絡したくなったときも「今は忙しそうだから後にしよう」などと相手に確認する前に気づけるでしょう。
③検索機能
チャットのメッセージを検索できる機能です。トークルームをいちいち開いて履歴をさかのぼらなくても、インターネットで検索するようにキーワードを入力して検索するだけで目当ての内容を見つけられます。
情報の確認作業に時間がかからず、人に声をかけて作業を止める必要もないため業務効率アップに役立つでしょう。
④bot機能
「Google Chat」にはbotを追加することもできます。bot(ボット)とは自動的にタスクをこなしてくれるシステムのことです。
たとえば、会議のスケジュール設定やタスク完了の手続き、チャット履歴の検索などを自動的に行なってくれます。botを追加するとbot専用のトークルームが開設され、トークにメッセージをするだけでさまざまなタスクをこなせるのです。
ページを開き直す手間がなくなるため業務効率アップにつながるでしょう。
Googleのビジネスチャット「Google Chat」の料金プラン
「Google Chat」を利用する場合には「Google Workspace」の料金プランに加入する必要があります。「Google Workspace」の料金プランは以下の通りです。
※本記事は企業向けに書かれているため、個人向けプランは割愛しています。価格はすべて税抜き表示です。
- 【Business Starter】
- ・月額料金(1ユーザー):680円
- ・ビデオ会議の参加人数:100人
- ・ビデオ会議の録画:不可
- ・ビデオ会議の出欠状況の確認:不可
- ・クラウドストレージ(1ユーザー):30GB
- 【Business Standard】
- ・月額料金(1ユーザー):1,360円
- ・ビデオ会議の参加人数:150人
- ・ビデオ会議の録画:可能
- ・ビデオ会議の出欠状況の確認:不可
- ・クラウドストレージ(1ユーザー):2TB
- 【Business Plus】
- ・月額料金(1ユーザー):2,040円
- ・ビデオ会議の参加人数:500人
- ・ビデオ会議の録画:可能
- ・ビデオ会議の出欠状況の確認:可能
- ・クラウドストレージ(1ユーザー):5TB
- 【Enterprise】
- ・月額料金(1ユーザー):要問い合わせ
- ・ビデオ会議の参加人数:500人
- ・ビデオ会議の録画:可能
- ・ビデオ会議の出欠状況の確認:可能
- ・ビデオ会議のノイズキャンセル
- ・高度なセキュリティ
以上4つの料金プランの中では、機能とコストのバランスがよい「Business Standard」が最も人気があります。なお、すべての料金プランには以下のサービスが含まれています。(プランにより一部機能に制限あり)
- ・Gmail(メール)
- ・Google Meet(ビデオ通話)
- ・共有カレンダー
- ・Googleドライブ(クラウドサービス)
- ・Googleドキュメント(Wordのような文書作成ツール)
- ・Googleスプレッドシート(Excelのような表計算ツール)
- ・Googleスライド(PowerPointのようなプレゼン資料作成ツール) など
「Google Workspace」では14日間の無料体験も行われています。実際に使ってから導入するか検討したい場合には、無料期間を活用してみましょう。
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ビジネスチャットツールは機能やコストなどがそれぞれ異なります。自社に必要な機能や予算を明らかにした上で、条件に合うものを選んで効果的に運用していきましょう。
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実際に使ってみることで、自社にとって必要な機能や適切に運用するために必要な準備も見えてくるでしょう。本導入前の試験導入にも最適なので、ぜひ活用してみてください。
まとめ|GoogleのビジネスチャットはGoogleアカウントとの連携が魅力
「Google Chat」について紹介しました。
「Google Chat」は「Google Workspace」というサービスに含まれているビジネスチャットです。Googleの他サービスとの連携が便利であるため、Googleサービスを日頃より使用している方におすすめなツールです。
複数の料金プランが用意されているため、自社の規模や予算などを考慮しながら適切なプランを見つけてみましょう。
なお「他にもどんなツールがあるのか知りたくなった」「他のツールと比較した上で決めたい」と感じた方は、以下の記事を参考にしてみてください。