コミュニケーションが取れない上司との関わり方|働きやすい環境に変えていこう

コミュニケーションが取れない上司との関わり方|働きやすい環境に変えていこう

上司とコミュニケーションが取れないと、仕事の効率が上がらず働きにくいものです。

小さなことではありますが、上司とはほとんど毎日顔を合わせるため、不満が積み重なって大きなストレスになってしまいます。

我慢の限界が来ると互いに衝突し、関係性がさらに悪化してしまうことも懸念されます。なるべく早く対策を行うことが重要です。

そこでこの記事では、コミュニケーションが取れない上司との関わり方を紹介していきます。関係性を改善して働きやすい環境を整えたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

上司とコミュニケーションが取れないことによる悪影響

コミュニケーションが取れない上司

上司とコミュニケーションが取れないと、以下2つの悪影響が生じます。

コミュニケーション不足の状態が続くとどのようなリスクがあるのかを理解し、改善していく意欲を高めていきましょう。

  1. ①認識のズレからミスが起こる
  2. ②職場の雰囲気が悪くなる

①認識のズレからミスが起こる

上司とコミュニケーションを取らないと、物事をどう解釈するのかにズレが生じます。このズレによって、指示通りに業務が進まなくなってしまいます。

上司が何を望んでいるのか・どのように行ってほしいのかが明確でないと、部下はどうしていいかわからなくなってしまうからです。結果として、業務がスムーズに進まなくなり、会社全体のパフォーマンスも下がってしまいます

②職場の雰囲気が悪くなる

上司とのコミュニケーション不足が職場の雰囲気に悪影響を与えることもあります。

上司からのコミュニケーションが不足し、部下が不満や戸惑いを感じていると、職場が緊張した雰囲気になります。なんとなく口を開きづらくなったり、重苦しい空気にストレスを感じたりすることもあるでしょう。

その結果、仕事に対するモチベーションを維持し、能力を最大限に発揮することが難しくなる可能性があります。コミュニケーションは上司と部下の間だけでなく、社内全体に悪影響があるのです。

コミュニケーションが取れない上司との関係を改善するメリット

コミュニケーションが取れない上司

コミュニケーションが取れない上司との関係性を改善すると、以下3つのメリットがあります。

  1. ①仕事の効率が上がる
  2. ②自分の成長を感じられる
  3. ③仕事へのモチベーションが上がる

①仕事の効率が上がる

意思疎通ができない上司との関係を改善する大きなメリットは、仕事の効率化です。

コミュニケーションが改善されると、チームでの作業がスムーズになり、質の高いアウトプットができるようになるからです。

さらに、上司との関係が良好になることで、安心して仕事に取り組めるようにもなります。ストレスが減ってよりのびのびと仕事ができ、さらに仕事のパフォーマンスも高まっていくでしょう。

仕事を効率化するのが好きな方や高い評価を得て出世をしたいと感じている方は、コミュニケーション改善に取り組んでみてください。

②自分の成長を感じられる

自分の成長を感じられるのもメリットとして挙げられます。

自分から上司に働きかける経験をすることで、自分自身のコミュニケーション能力がアップするからです。今後、どんな上司の下で働くことになってもうまくやっていける自信が身につくでしょう。

また、コミュニケーションが改善されると、自分の目標やキャリアパスが上司によってサポートされます。後ろ盾ができることで、リスクを取って新しいスキルを身につける自信をもてるようになり、成長への意欲も高まります。

キャリアアップを目指したい方や、成長することに喜びを感じる方は上司との関係性を改善していくのがおすすめです。

③仕事へのモチベーションが上がる

コミュニケーションが改善すると、仕事へのモチベーションが高まります。上司とのコミュニケーションが増え、自分の意見や要望を伝えやすくなることで、自分の考えが仕事に反映されやすくなり、仕事に対する関心や責任感が高まるからです。

また、上司も部下が自分に歩み寄ってくれていることを感じるでしょう。部下がより良い形で働けるようサポートする意欲が高まり、上司と部下が互いを思いやって高め合っていく好循環が生まれます。

やがて2人の間の良い雰囲気は社内に広がり、チーム全体の雰囲気も明るくなります。

社内に貢献したい方ややりがいをもって仕事に臨みたい方は、上司とのコミュニケーションを改善していきましょう。

上司とコミュニケーションが取れない理由

コミュニケーションが取れない上司

では、上司とのコミュニケーションが取れないのはどうしてなのでしょうか。その主な理由として以下3つが挙げられます。

理由を理解することで、コミュニケーションを改善する方法をより効果的に実践できるようになります。

  1. ①世代間による価値観の違い
  2. ②上司の段取りに問題がある
  3. ③部下側の対応に問題がある

①世代間による価値観の違い

上司と部下のコミュニケーションがうまくいかない最も大きな原因として、世代間の価値観の違いが挙げられます。

価値観の違いは上司や部下がどれだけ歩み寄っていたとしても、なくならないものだからです。

具体的には、上司が現在の市場のトレンドを把握していなかったり、部下が会社の伝統に対して理解を示さなかったりなどが例として挙げられます。

どちらの価値観を優先した方がいいのかは、状況によって異なります。そのため、まずは互いの価値観を理解し、どのような強みがあるのか・どんな場面で役立つのかを共通認識にすることが重要です。

②上司の段取りに問題がある

上司側に問題があるケースも見受けられます。上司と部下でのコミュニケーションでは、主に仕事の指示や進捗の確認が行われるものです。

しかし、上司が仕事の流れを把握して、やるべきことを先に明らかにしていないと、コミュニケーションが滞ることがあります。

部下に対して資料作成を依頼する場面を例に挙げてみましょう。どんな情報を入れ込むべきかや、デジタル資料としてメールに添付するなどの提出方法を先に伝えておけば、部下は迷いなくスムーズに業務を進められますし、上司も部下の報告を受けてからの仕事の工数を減らすことができるでしょう。

しかし、上司が仕事を理解しておらず段取りを明らかにしてくれない場合には、コミュニケーションがスムーズにいかなくなります。

ただし、部下が主体的に仕事を進められるように、上司があえて先回りしないよう心がけていることもあります。この場合には、その意図を部下に伝えきれていないことや、部下にその気がないことなどがコミュニケーションの障害になっています。

たとえ上司に問題があるケースだったとしても、上司の在り方を変えるのは困難です。どちらのケースにせよ、部下である自分から歩み寄る姿勢が必要です。

先回りできない上司であるなら、自分で先回りすることを考えましょう。最初は大変ですが、先回りができるようになれば仕事のスキルが格段にアップし、そのスキルは自分が上司の立場になったときに役立ちます。スキルアップの良い機会だと捉えて取り組んでみてください。

③部下側の対応に問題がある

部下の対応に問題があり、上司がどう関わっていいか困っているケースもあります。

上司が歩み寄ってコミュニケーションをしていたとしても、部下の対応によっては歩み寄りをしたくなくなってしまうことがあるからです。

たとえば、部下の対応がそっけなかった場合には、上司は「歩み寄ることが迷惑/ストレスなのかもしれない」と感じるでしょう。歩み寄ること自体が苦手でできない上司もいますが、部下を思いやるが故に歩み寄れなくなってしまう上司もいます。

小さなことですが、上司の話を聞くときは手を止めて相手の方に体を向けるなど、上司の意見を聞く姿勢を見せることが重要です。

コミュニケーションが取れない上司との関わり方

コミュニケーションが取れない上司

コミュニケーションが取れない上司と関わる際には、以下5つのポイントを意識してみてください。

  1. ①上司の立場になって考えてみる
  2. ②自分から積極的に報連相する
  3. ③小さなことでも感謝を伝える
  4. ④話を聞く姿勢に気を遣う
  5. ⑤言われたことを実践する

①上司の立場になって考えてみる

まずは、上司の立場に立って考えてみましょう。上司という立場だからこそ、あなたに伝えられないことがあったり、歩み寄りたくてもあなたの成長のためにできないことがあったりするものです。

相手の立場を理解し、それに応じて自分のコミュニケーションスタイルを調整すると、上司との関係性の改善につながります。

②自分から積極的に報連相する

上司に積極的に報告し、コミュニケーションをとることが大切です。メールを送ったり、ミーティングの予定を組んだり、チームミーティングで発言したりするのです。

たとえ完全に理解し合えなくとも、一緒に仕事をしようとする意思と敬意を示せます

自分に興味をもっていない相手に対して、働きかけ続けるのは難しいことです。まずあなたが上司に関わる意思を見せることで、上司の側が歩み寄りやすくなります。

「上司なんだから部下に対して自分から働きかけてほしい」という気持ちもわかりますが、上司も1人の人間であり不完全さを抱えているのは当然です。コミュニケーションの問題は、双方に原因があることが多いのでまずは自分の姿勢を変えていきましょう。

③小さなことでも感謝を伝える

たとえ小さなことでも感謝の気持ちを表すことを大切にしてください。感謝の気持ちは良好な関係を築くのに役立ちます。

たとえば、明確でわかりやすい指示をもらった時に「指示がわかりやすくて助かります。ありがとうございます」などと伝えるのです。何に感謝しているのかを具体的に伝えると効果的です。

感謝されることが増えると上司は、自分の働きかけに意義を感じて「もっと良い働きかけをしよう」とするでしょう。こちらから歩み寄ることで、上司の態度も徐々に好意的に変わっていき、コミュニケーションが改善されていきます。

④話を聞く姿勢に気を遣う

話を聞く姿勢に気を配りましょう。上司が何かを伝えようとしているときは、注意深く聞き、必要であればメモを取ってください。

話を聞いていることを伝えるのです。話を聞いているかどうかわからない相手に、話し続けるのは思っているより苦痛が伴います。上司が安心してあなたに話しかけられるよう、話を聞いていることを素直に表現しましょう。

上司の話を聞くときは、作業を止めて相手の目を見て、ときおり頷いたり、相槌を打ったりしてください。作業しながら視線も向けずに話を聞くのは避けましょう。

「自分の話を聞いてくれる」と上司が実感すれば、上司の方から積極的に話しかけたり気にかけたりしてくれるようになります。

⑤言われたことを実践する

上司に言われたことは、1度は実践するようにしてください。実践しないと上司は「指示を出す意味がない」と感じて、仕事に必要な情報をあなたに伝えなくなってしまうからです。

たとえ「違うやり方の方が効率が良いよな」と思ったとしても、まずは上司のやり方を実践してください。受け入れる姿勢を見せることで、上司もあなたの意見を受け入れようとしてくれます。

とは言え、効率の悪いやり方をし続ける必要はありません。上司のやり方を実践した後に「〇〇の部分を変えた方が効率が良いと思います」とやってみてどう感じたのかを、上司に伝えてみてください。

指摘の内容が論理的であれば「次はそのやり方でやってみて」と受け入れてくれますし、見落としがある場合には「でも〇〇だからあまり変わらないかも」と教えてくれるでしょう。

上司が結果を見るまで納得しないタイプの人の場合には、口で説明するより先に、自分が思うやり方を実践してその成果を直接見てもらえば納得してもらいやすいです。

最初から自分の意見を通そうとするのではなく、上司のやり方を受容してから自分の主張を伝えるのがポイントです。

コミュニケーション改善にツールを活用してみよう

コミュニケーションが取れない上司

コミュニケーションを改善するときには、チャットツールを活用するのがおすすめです。

チャットツールなら上司の都合がよいときにメッセージを確認してもらえるので、声をかけるタイミングに悩むこともありません。

ちなみに『DiSCUS』なら通知設定を自由に変更できるため、会議などで都合が悪いときには通知が来ないようにするなど柔軟に活用できます。上司としても業務に集中できる時間を確保できるので、部下とのコミュニケーションの負担が減るでしょう。

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まとめ|コミュニケーションが取れない上司には自分から関わっていこう

コミュニケーションが取れない上司

コミュニケーションが取れない上司との関わり方を紹介しました。

コミュニケーションの問題を解決するには、部下と上司の双方が歩み寄ることが重要です。「他人は自分を写す鏡」という言葉があるように、自分の対応の仕方を変えることで相手の対応も変化します。

だからこそ、上司を受け入れ尊重して関わろうとする姿勢をとることで、上司とのコミュニケーション改善を目指していけます。この記事で紹介した方法を実践して、コミュニケーションが円滑で働きやすい環境を整えてみてください。

なお、職場全体のコミュニケーションを活性化させたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

>職場コミュニケーションを改善する取り組み5つ|種類やうまくいかない原因から考えよう

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