企業が自社のサービスや製品、または企業のブランドイメージを向上させるために、タレントを起用するのは珍しくありません。
一口にタレントの起用といっても方法は様々です。一昔前までは広告にタレントを扱うことができるのは一部の大企業のみで、中小企業には手の届かないものでした。
しかし、最近ではタレントの肖像をサブスク(一定期間・一定額)で起用できるサービスも登場して中小企業にも手が届くようになってきました。
今回は多くの企業にも検討できるようになった「タレント」「芸能人」の広告への起用(キャスティング)について、その流れと費用、そしてその効果を説明したいとおもいます。
タレント事務所に直接依頼をする
タレントの起用について馴染みのない方がまず思いつくのは、タレント事務所(芸能プロダクション)に直接依頼するという方法を思いつくのではないでしょうか?
しかし、こちらの方法はタレントさんやタレント事務所(芸能プロダクション)とのよほどの繋がりがない限り避けるべきでしょう。
というのも、キャスティング会社などに一切頼らずに、タレント起用・広告制作にかかるすべての業務をコントロールした上でタレント事務所(芸能プロダクション)にタレントの出演を依頼することになります。
そうなると、キャスティング会社に仲介手数料を取られないというメリットはありますが、
・契約条件の決定(期間、メディア、競合排他など)
・出演条件の決定(出演するニュアンスやイメージ)
・撮影イメージの共有(絵コンテ作成)
・制作クリエーター(カメラマン、スタイリスト、ヘアメイク、音響、デザイナー)の手配
・撮影現場(撮影/編集スタジオ・ロケ地)の手配
・タレントさんを含めたすべてのスケジュール調整
・金額の交渉
・契約の準備~締結
・その他、大量の事務処理
をこなさなければなりません。
そもそも、これまで広告出稿の実績、制作の実績のない企業だとタレント側が応じてくれないケースもあります。
有名なタレントが、企業の広告に出演してくれれば高い宣伝効果が期待できるでしょう。
しかし、タレント事務所(芸能プロダクション)やタレント側からすると高額なギャランティが入っては来ますが、イメージが良くない企業への広告出演や質の低い広告への出演はタレント自身のイメージダウンにつながるリスクがあるため、一定のクオリティを保つことのできる信頼と実績のある企業や広告制作ができる体制がないと出演を見合わせる可能性が高いです。
高価な費用が掛かるので一見お金だけの世界に見られますがそれだけではない価値でも動いています。
さらに、先ほども書いた通り、タレントが企業の広告に出演してくれれば高い宣伝効果が期待できますが、トラブルが起きた際に十分な責任が取れるサポートもないため、タレント事務所(芸能プロダクション)に直接依頼するこの方法は避けることが賢明です。
それではサポートのある起用方法はどういったものかといいますと、
・キャスティング会社への依頼(年額:数千万円)
・タレントサブスクサービスの利用(月額:数十万円)
になります。
ここからはその2つの起用方法について説明したいと思います。
そのほか素材使い放題のタレントサブスクサービス
キャスティング会社に出演を依頼する
広告へのタレント起用のために、キャスティング会社に依頼するという方法について説明します。
この方法はこれまで通りの出演依頼方法となり、数千万円の出演料を一括で支払い、年間でそのタレントと契約を結ぶ形となりいます。
サポート内容は、直接依頼の項で記した契約条件や出演条件の決定から契約までの事務的な処理から実際の撮影にかかるすべて手配やスケジュール調整までの体系的なサポートが得られます。
もちろん、かなり手厚いサポートになりますので費用面でかなり高い金額を負担する必要があります。
資金面で体力のある大企業はこれまで通りのキャスティング会社を通じたタレント起用で問題ないでしょう。
しかし、中小企業にはこの方法でのタレント起用は資金面で難しいでしょう。
次に紹介するタレントサブスクサービスを利用することで資金面の問題を解決してタレントを広告起用できるでしょう。
そのほか素材使い放題のタレントサブスクサービス
タレントサブスクサービスで起用
前段で述べたように、中小企業でも金銭的負担が少なく広告へのタレント起用ができる方法としてタレントのサブスクサービスを利用する方法があります。
タレントサブスクサービスとは、タレント(芸能人・文化人・スポーツ選手など有名人)の肖像を、月額などの定期払いで利用できるサービスです。
多くはあらかじめ撮影されたタレントの撮影素材を利用して広告を作成し展開できるサービスになっています。
金額的には月額数十万で利用できるのでキャスティング会社を利用するよりかなりコスト面でお得なサービスです。
利用するにあたり、直接タレント事務所(芸能プロダクション)に依頼をする場合の手間もなく、キャスティング会社を利用する費用ほど膨大なコストもおさえられるので初めてタレントを起用してその効果を実感するには最適なサービスです。
ここ数年でタレントサブスクサービスは10サービス以上乱立しサービス内容も写真素材がメインのサービスだけでなく動画素材もあるサービスや動画がメインのサービスもあるなど様々です。
一般的にイメージされる写真素材を使ったサブスクサービスでは小泉今日子さんがアンバサダーとして参画されている「ビジネスブースト」がお勧めです。中村雅俊さんやコロッケさんなど大物タレントが多く在籍し価格も30万円~と低コストでタレントの起用を実現できます。
数あるタレントサブスクサービスとの違いは、
・写真の被りを気にせず、素材を独占して利用できる
・クレジットの記載が不要
・自社やサービスの「イメージキャラクター」や「アンバサダー」に起用したプレスリリースを発表できる
といった内容で、キャスティング会社を通じたタレント起用による通常の広告利用に近い形で展開できるのが良いです。
キャスティングも依頼人の業種業態からマーケティング視点で提案してくれるので安心です。
タレント起用の効果
タレントを起用で期待する効果は起用する企業によって様々です。
売上向上を期待する企業が大半ではないでしょうか。
しかし、それだけではない間接的効果が広告へのタレント起用にはあります。それはその企業やブランド価値の向上につながります。
1)競合との差別化
競合のサービスはどういった内容なのか?価格は?デザインは?機能は?どこの企業も気にしながら自社のサービスの開発に取り組んでいます。
競合との差はどこなのか?広告で何をうたい文句にすればよいのか?どう伝えれば簡単に伝わるのか。
そこで考えたいのが「広告へのタレント起用」です。
広告へのタレント起用で、企業・商品にタレント自身が持つイメージに便乗することができます。
「タレント=商品・サービス」といったように、広告へのタレント起用で、「信頼性」「独自性」などのイメージを消費者に伝えることができ、企業やブランドの価値も向上させることにつながります。
タレントが消費者に与えるインパクトは大きいので、企業やブランドのイメージチェンジや商品改良、リニューアル時にも、タレント起用(変更)によって消費者にアピールすることもあります。
2)集客力アップ
TVCMが集客の主流となっていた一昔から、今はWEB(WebサイトやSNS)での広告による集客が主流となってきました。
インターネットがそれほど発達していなかった2000年代はまだまだ広告といえばTVCM。
人の目につかせる→印象に残す→購買につなげる。でしたが今や、WEB広告でポチッと即購入という流れもあります。パッと見て目立ちすぐに認識できることが重要となってきています。
そこでタレントの起用が効果を発揮します。
例えばある企業でバナー広告にタレントを起用しただけでCTRが倍増したといった話はよく聞く話です。これは、タレント起用することで、タレントのイメージが企業イメージにつながることで、その企業の信頼性や信用度を高くしたことであったり、起用したタレントのファンを取り入れられたこととが結果につながったと考えられるでしょう。
3)認知度の向上
どの企業も広告を出すことによる結果について「売り上げアップ」を期待します。
しかし、特に中小企業にとってはその前に認知度を向上することが先決です。
認知度が向上するということは安心感を生み出し安心は信頼を生みだし購買につながります。
タレント起用は特に中小企業の認知度の向上に効果的。
中小企業がタレントを起用する際に、一番効果を生む点とされているのは認知度の向上でしょう。
WEB広告でより多くのターゲットに認知を拡大できる今、タレントを起用することがより興味を持ってもらうことにつながります。まずは「知ってもらう」から始めましょう。
まとめ
有名なタレントが、企業の広告に出演してくれれば高い宣伝効果が期待できるでしょう。
資金面が多ければ多いほど人気のあるタレントさんを起用でき、その効果にも大きな期待が持てます。
これまでのタレント起用には多額の費用が必要となりますが、中小企業でも手軽に利用できるタレントサブスクサービスも多数生まれ、タレント起用も広告の選択肢としてはいるのではないでしょうか。
タレント起用をご検討の方は、初めてタレントを起用するのにいきなりキャスティング会社に依頼して多額の費用を使うリスクより、まずはタレントサブスクを利用してタレント広告による効果を実感してみてはいかがでしょうか。
タレント広告体験を謳うタレントサブスクサービス「ビジネスブースト」はそういった面でおすすめできるサービスとなります。