GP事業でのLCA算定


製品グリーンパフォーマンス高度化推進事業(GP事業)とは?
 本事業は、産業と民生の両部門におけるCO2排出量削減を、効率的・効果的に促進し、我が国のエコプロダクツの市場の着実な普及拡大を図ることを目的に、(社)産業環境管理協会が経済産業省からの受託により平成18年度から実施している事業です。

 ブルーテックは、本事業に平成20年度の枠で参加し、地盤改良固化材アトムシックスのLCAを実施しました。アトムシックスは、既に第三者機関によって平成20年3月にLCAを実施済ですが、更なる環境負荷低減への取組みとして、自社でのLCA実施体制の構築を目指し、本事業へ応募しました。


LCA(Life Cycle Assessment)とは?
 LCAとは、ライフサイクルアセスメント(Life Cycle Assessment)の略で、製品やサービスの環境影響を評価する手法です。LCAでは、製品やサービスに関係する全ての要素(製造、輸送、販売、使用、廃棄、再利用まで各段階全て)について環境負荷を明らかにします。
 LCAを行うことで、製品・サービスに関して、どの部分に環境負荷がかかっているのかが明らかになり、その改善策を利害関係者の間で検討することができます。

 また、代替製品や新製品の環境負荷を既存の製品と比較し、より環境負荷の少ない製品製造・サービス提供に向けた意思決定を行うためのツールでもあり、近年では、カーボンフットプリントなど「環境負荷の見える化」のための指標を計算するためのツールとしても用いられています。

 今回当社が行ったLCAは、アセスメント対象を温室効果ガスによる地球温暖化とし、影響度をCO2排出量換算で算出しています。


今回実施のLCAの特徴
 今回のLCAも基本的には、前回のLCAと測定基準は同じなのですが、外部データを利用するにあたって最新のデータで測定したことと、以下2点の負荷を考慮に入れたことが、前回実施したLCAとの異なる点です。

 1.アトムシックスの包装容器であるフレコンバッグに関係する負荷。
 2.アトムシックスの現場までの輸送負荷。


LCAの結果
 地球温暖化の影響を分析すると、温室効果ガス負荷はアトムシックス1トンあたり、400.6Kg-CO2でした。そのうち、素材である高炉セメントの負荷は382.31Kg-CO2と、影響のほとんどを占め、今回新たに測定した包装に関する負荷は1.72Kg-CO2、納品時の輸送に関する負荷は7.26Kg-CO2でした。両項目とも、全体への割合は少なく、前回の結果の妥当性が改めて確認されたと考えています。

 一方、従来の一般軟弱土用地盤改良材を自社で製造した場合の温室効果ガス負荷は、771.12Kg-CO2とアトムシックスの約1.9倍となり、アトムシックスの地球温暖化への環境負荷の低さ(48%を低減)を確認できました。その要因は734Kg-CO2を占める普通ポルトランドセメントであり、高炉セメントの積極利用が温暖化対策に有効であることがわかっています。

 なお、弊社がアトムシックスeのカタログで発表しているLCA結果よりも多い値となりましたが、セメント協会が発表している2008年度のセメントLCIの数値が、前年に比べて増加したのが主な原因です。

関連資料
 ・GP事業(製品グリーンパフォーマンス高度化推進事業) 
 ・平成18,19,20年度参加企業 成果事例集 掲載原稿
 ・GP事業 アトムシックスのLCA報告書